大阪天満宮

大阪天満宮

大阪市北区天神橋に鎮座する学業成就、合格祈願で名高い神社が大阪天満宮。白雉元年(650年)、孝徳天皇が難波長柄豊崎宮を造営した際、都の西北(成玄)を守るため大将軍社を建立したのが始まり。天暦3年(949年)に村上天皇の勅願により菅原道真を主祭神として天満宮を創建しています。7月の『天神祭』は日本三大祭のひとつ。

戦国武将の参拝記録も数多く残る天満宮

延喜元年(901年)、太宰府(だざいふ)に左遷される途中、菅原道真は摂津中島の大将軍社に参詣。
ところが天暦3年(949年)になって突然、大将軍社の社前に7本の松が生え、夜毎にその梢が光を放ったので、村上天皇の命で社殿を建てたと伝えられています。

その頃、藤原時平の策略が明らかになり、菅原道真の名誉回復が図られたと推測できます。
大将軍社は、今も境内の西北に鎮座しているので、お見逃しなく。

豊臣秀吉が天満宮の東に配した天満本願寺(真宗大谷派天満別院)の寺内町として発展し、江戸時代には北組、南組と並ぶ大坂三郷(おおさかさんごう)のひとつ天満組と呼ばれ、人形浄瑠璃の小屋などが建ち並ぶ大坂屈指の遊興地となったのです。

社殿は過去7度に渡って焼失し、現存する本殿は大塩平八郎の乱後の天保14年(1843年)の再建。
梅花殿は、神宮(伊勢神宮)の用材を下賜されたものを使い昭和3年に建てられたもので国の登録文化財。
明治43年築の参集殿も国の登録文化財。

大阪天満宮
大阪天満宮

日本三大祭、日本三大船神事に数えられる『天神祭』

毎年7月24日〜25日に行なわれるのが日本三大祭(京都・祇園祭、東京・神田祭または山王祭、天神祭)に数えられる『天神祭』。
さらにホーランエンヤ(島根県松江市)、宮島の管絃祭とともに日本三大船神事にも数えられています。

天暦5年(951年)に創始したと伝えられる祭りで、毎年100万人以上の人出で賑わう盛大な祭り。
7月24日(宵宮)の宵宮祭、鉾流神事、自動車渡御、7月25日(本宮)の神霊移御、陸渡御(りくとぎょ)、そして行き交う100隻もの船の堤灯の光が大川に映る船渡御(ふなとぎょ)、クライマックスの奉納花火と続きます。

大阪天満宮のおもな行事

1月9日〜11日/天満天神えびす祭=1月9日宵えびす(遷幸之儀・宵宮祭)、10日本えびす(十日えびす大祭)、11日残り福(還幸之儀・報賽祭・直会之儀)。天満えびす招福娘が登場し、賑やかに催されます。
1月24日・25日/初天神梅花祭=毎月25日は天神様の縁日ですが、1年最初の縁日は『初天神』として賑わいます。うそ替神事も執り行なわれます。
2月8日/吉備社御針祭=針に感謝し労をねぎらう祭礼。境内の吉備社での神事の後、参拝客が大きなこんにゃくに折れた針や古くなった針を刺します。
2月上旬〜3月上旬/てんま天神梅まつり=盆梅と盆石展が行なわれ、書院造り百畳敷きの参集殿に梅の銘木を展示。
4月の1ヶ月間/十三詣り=男女とも数え年13歳でおこなう祝い。子供の多福・開運を祈ります。
7月24日・25日/天神祭=6月下旬吉日〜7月25日の約1ヶ月間にわたって様々な行事が行なわれます。7月24日宵宮、25日本宮。7月25日の本宮の夜は、大川(旧淀川)に多くの船が行き交う船渡御(ふなとぎょ)も。
11月の1ヶ月間/七五三詣=7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝います。
12月25日/終天神(しまいてんじん)=毎月25日は天神様の縁日ですが、1年最後の縁日は『終天神』として賑わいます。

大阪天満宮
名称 大阪天満宮/おおさかてんまんぐう
Osaka Temmangu Shrine
所在地 大阪府大阪市北区天神橋2-1-8
関連HP 大阪天満宮公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄谷町線・堺筋線南森町駅から徒歩5分、JR大阪天満宮駅から徒歩5分
ドライブで 阪神高速12号守口線南森町出口から約1km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 大阪天満宮 TEL:06-6353-0025
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
天神祭『船渡御』

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なにわ七幸めぐり

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大阪天満宮『天神祭』

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