箕面大滝

明治の森箕面国定公園のシンボル的な存在で、「日本の滝百選」に選定された落差33mの美しい滝が箕面大滝(みのおおおたき/箕面の滝、箕面滝)。木々の間から流れ落ちる滝の様子が「蓑(みの)」に似ていることが箕面という地名と、滝の名の由来です。一帯は箕面公園(83.8ha)として整備されています。

役行者、空海も修行したと伝わる聖地・箕面に落ちる滝

箕面山は瀧安寺の寺領で、中世から観瀑賞楓の名勝として知られていました。
修験道の開祖として知られる役行者(役小角=えんのおづぬ)、空海(弘法大師)や法然など多くの修行僧が訪れる修験道の道場でもあったのです。
瀧安寺、聖天宮西江寺、上流に勝尾寺など名刹が多いのは、一帯が聖地だったから。

廃仏毀釈で、寺領はの山林は国有地となり、東京・高尾山と同様の公園となったのです。
明治31年には大阪府立箕面公園となっています。
ちなみに、明治4年に東京の高尾山と大阪の箕面が、日本最初の公園地となったので、明治100年を記念して昭和42年に明治の森箕面国定公園が誕生して、高尾山とを結んで「東海自然歩道」がつくられたのです。

箕面大滝の地質は輝緑凝灰岩(緑色岩)で、数十万年前に滝道の入口の一の橋あたりに懸かっていたと推測されますが、浸食で後退し、現在の場所になったのです。

阪急箕面駅を起点に滝まで滝道をハイキング

梅田からなら阪急宝塚本線で石橋乗り換え、阪急箕面線で箕面駅まで26分。
石橋〜箕面(現・阪急箕面線)は、阪急電鉄の前身、箕面有馬電気軌道が明治43年3月10日に梅田駅〜宝塚駅と同時に開業した歴史ある線です(箕面駅前のロータリーは、電車の折り返しのための転回場所の跡)。
阪急箕面駅前から一の橋を渡り、箕面川の渓流に沿って滝道を2.8km歩くと箕面大滝。
阪急箕面線箕面駅から滝に至る遊歩道周辺の森は「森林浴の森100選」に選ばれています。
コースタイム=阪急箕面駅〜徒歩5分〜一の橋〜徒歩10分〜箕面昆虫館〜徒歩30分〜箕面大滝
途中、随所にトイレと休憩所があります。

箕面大滝を流れる水の量は、降雨量に連動して増減するので、雨の多い年や長雨の後などに出かければ水量豊富な滝を見ることができます。

周辺にはニホンザルも出没しますが、餌を与えないようにと箕面市では呼びかけています。
紅葉の見頃は、例年11月中旬〜12月初旬頃。
箕面公園の中でも色づく時期が遅いのが箕面大滝です。
滝手前には紅葉の穴場「一目千本」もあるのでお見逃しなく。

箕面ドライブウェイ(府道43号豊中亀岡線)沿い、滝上の箕面市営大日駐車場は、70台しか収容できないため、11月の土曜・日曜、祝日には駐車場を先頭に大渋滞。
箕面駅前第1駐車場(260台)、箕面駅前第2駐車場(280台)を利用して滝道を歩くか、公共交通機関の利用がおすすめです。

『摂津名所図会』に描かれた 箕面滝

箕面大滝
名称 箕面大滝/みのおおおたき
所在地 大阪府箕面市箕面公園
関連HP 箕面公園公式ホームページ
電車・バスで 阪急箕面線箕面駅から徒歩40分
ドライブで 中国自動車道中国池田ICから約11kmで箕面市営大日駐車場
駐車場 箕面市営大日駐車場(70台/有料)
問い合わせ 箕面公園管理事務所 TEL:072-721-3014
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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