大阪府大阪狭山市にあるため池が狭山池(さやまいけ)。飛鳥時代前期、大和朝廷によって西除川(天野川)と三津屋川(今熊川)の合流点付近を堰き止めて築造されたと伝えられ、それが事実とすれば日本最古のダム湖ということに。『古事記』、『日本書紀』にもその名が記されることから7世紀以前の築造と推測できます。
7世紀築造の日本最古のダム湖
東樋に使用された木材が年輪年代測定で推古天皇24年(616年)と判明し、さらに築造方式が葉のついた枝などを土留めに使う敷葉工法(しきはこうほう)だったことがわかっています。
敷葉工法は、中国から朝鮮半島経由で日本に伝わった古代日本の基礎工法(日本最古の人工ため池)。
その後、天平3年(731年)に行基、鎌倉時代に重源の改修が行なわれ、慶長年間に片桐且元(かたぎりかつもと)が豊臣秀頼の命でさらに嵩上げし、現在の堤は高さ15.4m、幅62mという規模になっています。
農林水産省の「ため池百選」、国際かんがい排水委員会(ICID)の世界かんがい施設遺産にも選定。
堤の実物などを展示し、日本の土木と治水の歴史の紹介する「大阪府立狭山池博物館」も建っています。
名称 | 狭山池/さやまいけ |
所在地 | 大阪府大阪狭山市岩室 |
関連HP | 大阪狭山市公式ホームページ |
電車・バスで | 南海高野線大阪狭山市駅から徒歩10分 |
駐車場 | 狭山池北堤駐車場(無料) |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag