大國魂神社

大国魂神社

律令時代の武蔵国の国府があった場所に鎮座し、国司が参拝した総社を前身とするのが東京都府中市の大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)。5月5日の例祭を中心に執り行なわれる『くらやみ祭』も国司祭をルーツとしています。厄除け祈願、厄払いにご利益があるとして、尊崇を集めています。

武蔵国中の神様が祀られる総社

律令時代に国司は赴任すると任国内のすべての神社を一宮から順に巡拝することになっていました。
それを簡略化するために、国内各所に祀られた神々を合祀したのが総社です。
大國魂神社は、律令時代における武蔵国の総社で、一之宮から六之宮までを合わせ祀るため六所宮と呼ばれていました。

大國魂神社境内は、かつての武蔵国の国府の一部で、政庁のあった武蔵国の国衙(こくが)跡(武蔵国衙跡地区)も境内脇(東側)にあるほか、南側には国司の館跡も発掘されています。

社伝によれば、創建は神代にまで遡り、景行天皇41年5月5日。
源頼義・義家が奥州の騒乱(前九年の役)平定に向かう際には戦勝を祈願し、中世には源頼朝の妻・北条政子が安産祈願をしたという伝承があります。
国の天然記念物に指定される参道の馬場大門のケヤキ並木は、源頼義・義家父子が、欅の苗千本を寄進したのが始まりとか。

主祭神は大國魂大神 (おおくにたまのおおかみ)ですが、これは大国主命(おおくにぬしのみこと)と同じだとされています。
中殿に大國魂大神、御霊大神 (ごりょうおおかみ)、さらに国内諸神が祀られるほか、東殿に武蔵国一之宮:小野大神(小野神社/東京都多摩市)、二之宮:小河大神(二宮神社/東京都あきる野市)、三之宮:氷川大神(氷川神社/埼玉県大宮市)、西殿に四之宮:秩父大神(秩父神社/埼玉県秩父市)、五之宮:金佐奈大神(金鑚神社/埼玉県神川町)、六之宮:杉山大神(杉山神社/神奈川県横浜市緑区)を祀っています。
これは大國魂神社が総社だった証しです。

例祭が行なわれる5月5日(神社の創建日)には、かつては武蔵国中の神官が集まり祈祷を行なっていたのだとか。

天正18年(1590年)、徳川家康の江戸入府以来、府中界隈は鷹狩の場所となり、国司の館があった場所には鷹狩のための御殿が築かれ、六所神社(現・大國魂神社)も将軍家の庇護を受けています。

境内にある東照宮は、徳川秀忠の創建。
家康の霊輿が、駿府・久能山から日光へと移送される際に、この地で一夜を明かしたという霊跡のため東照宮が建立されたのです。

境内社の宮乃咩神社 (みやのめじんじゃ)は、源頼朝の妻、北条政子が安産を祈願したと伝わる神社で、7月12日には『安産特別祈願祭』が執り行なわれています。

名称 大國魂神社/おおくにたまじんじゃ
所在地 東京都府中市宮町3-1
関連HP 大國魂神社公式ホームページ
電車・バスで JR南武線・武蔵野線府中本町駅、京王線府中駅から徒歩7分
ドライブで 中央自動車道府中スマートICから約3km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ TEL:042-362-2130/FAX:042-335-2621
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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