大阪城公園・大手口多聞櫓

大阪城公園・大手口多門櫓

大阪府大阪市中央区大阪城、国の特別史跡となっている大阪城公園で、大手枡形を形成するのが大手口多聞櫓。北側の千貫櫓(国の重要文化財)とともに大手門を守備する重要な櫓門で、現存する建物は嘉永元年(1848年)築で、国の重要文化財に指定されています。

幕末に再建された楼門形式の大手口多聞櫓が現存

大阪城公園空撮 PhotoMap
大阪城公園・多聞櫓

大手桝形の石垣の上に建ち、二の丸への出入口となる大門を組み込んだ構造。
戦国時代、松永久秀の居城だった大和国の多聞山城(たもんやまじょう=現・奈良県奈良市法蓮町)に細長い長屋状の櫓を組んだのが始まりとされ、大坂城大手門の多聞櫓は寛永5年(1628年)の創建。
天明3年(1783年)に落雷で焼失しましたが、嘉永元年(1848年)に現在の多聞櫓が再建されています。
大手筋では桜門にも多聞櫓がありましたが、明治維新の大火で焼失しています。

大門をまたいで東西方向に建つ渡櫓(わたりやぐら)と、その東端部から直角に折れ曲がって南へ伸びる続櫓を連結し、大手の守備を固めています。
つまり、門に見えるのは渡櫓ということに。
渡櫓には槍落としが備えられ、敵軍が通過する際には頭上から槍の雨が降り注ぐ仕組み。
続櫓にも銃眼を備えた笠石が17基も並び、こちらは銃弾の雨を浴びせる構造に。

特別公開時にのみ、内部に立ち入ることができます。

大阪城公園・大手口多門櫓
大坂城建物配置図
大坂城建物配置図
大阪城公園・大手口多聞櫓
名称 大阪城公園・大手口多聞櫓/おおさかじょうこうえん・おおてぐちたもんやぐら
所在地 大阪府大阪市中央区大阪城3-11
関連HP 大阪城公園公式ホームページ
電車・バスで 大阪メトロ・京阪天満橋駅から徒歩13分
ドライブで 阪神高速13号東大阪線森之宮出口から約800m
駐車場 大阪城公園駅前駐車場(171台/有料)、森ノ宮駐車場(100台/有料)
問い合わせ 大阪城パークセンター TEL:06-6755-4146/FAX:06-6755-4149
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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