塚穴古墳

塚穴古墳

大阪府羽曳野市、峰塚公園(峯ヶ塚古墳、小口山東古墳)の西にあるのが、塚穴古墳(つかあなこふん)。宮内庁により埴生崗上墓(はにゅうのおかのえのはか)として第31代用明天皇皇子・来目皇子(くめのみこ=聖徳太子の異母兄弟)の墓に治定されています。

宮内庁から来目皇子の陵に治定される方墳

塚穴古墳

古市古墳群を構成する古墳で、辺長53m、3段となった方墳で、7世紀前半に築造されたと推測され、推古天皇11年2月4日(603年3月25日)、新羅攻め将軍に任命され、遠征の途中に北九州で病のため没したという来目皇子の没年とも一致します。
河内国埴生山(はにゅうのやま)岡上に葬られたとされることから、来目皇子の陵墓である可能性は大。

平成17年度から行なわれた周辺部の発掘調査で、濠の外側に築かれた大規模な外堤が、墳丘を取り囲んでいることが判明しています。
埋葬施設は宮内庁書陵部所蔵『来目皇子御墓御所在見取図並石槨内略図』(明治23年)に玄室全長5.5m、幅3.6m、羨道7.6m、幅1.8m、切り石造りの横穴式石室だと記録されていますが(明治時代の半ばまで、石室も開口していました)、墳丘は宮内庁の管理で、発掘調査は行なわれていません。

南側に拝所が設けられ、見学者を迎え入れてくれます。

塚穴古墳
名称 塚穴古墳/つかあなこふん
所在地 大阪府羽曳野市はびきの3丁目
関連HP 羽曳野市公式ホームページ
電車・バスで 近鉄古市駅から近鉄バス四天王寺大学行きで7分、府立医療センター下車、徒歩3分
ドライブで 南阪奈道路羽曳野ICから約3km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 羽曳野市教育委員会事務局 TEL:072-958-1111/FAX:072-947-3633
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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