大分県竹田市直入町(なおいりまち)、くじゅう連山に抱かれた、緑深い山にたたずむ長湯温泉。日本一の炭酸泉という長湯温泉と同様に濃度が高い炭酸泉が湧く、ドイツの姉妹都市・バートクロツィゲン(温泉の二酸化炭素含有量は世界一)の公衆浴場を参考につくられた施設が、長湯温泉療養文化館御前湯です。
バートクロツィゲンの公衆浴場を参考につくられた施設
「飲んで効き、長湯して効く長湯のお湯は、心臓胃腸に血の薬」と謳われた日本一の炭酸泉、長湯温泉。
御前湯は、宝永3年(1706年)、岡藩5代藩主・中川久通(なかがわひさみち)が使った湯屋・御茶屋が始まり。
その後、安永10年(1781年)に、中川寛得軒の設計、岡藩の普請による新湯(御前湯)がつくられ、これが現在の「御前湯」の始まり。
1階の洋風大浴場と3階のタイル張りの大浴場は、男女日替わりでどちらも露天風呂、冷泉、サウナ付き(洋風大浴場=奇数日は女性専用、偶数日は男性専用)。
洋風、和風、露天の家族風呂は、車椅子でも入浴できるバリアフリー。
源泉かけ流しで、加温も加水もしていないため、外気温によって温泉の温度に変動がありますが、それゆえピュアな炭酸泉が楽しめるということに(露天風呂の浴槽温度は37度~39度、内風呂は40度~43度)。
源泉は3本あり、利用される湯船はすべて源泉かけ流し。
それぞれやや成分が微妙に異なりますが、泉質はマグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉。
浴用ではきりきず、やけど、慢性皮膚病、心臓病、胃腸病、リウマチなど、飲用では慢性消化器病、糖尿病などに効能があります。
ちなみに長湯温泉が「日本一の炭酸泉」であるのは、炭酸ガス濃度、温度、湧出量の3要素を総合して。
もともと湯原温泉と呼ばれていましたが、昭和11年、桑畑の温泉を含めて長湯温泉と呼ばれるようになっています。
長湯温泉療養文化館御前湯 | |
名称 | 長湯温泉療養文化館御前湯/ながゆおんせんりょうようぶんかかんごぜんゆ |
所在地 | 大分県竹田市直入町長湯7962-1 |
関連HP | 長湯温泉療養文化館御前湯公式ホームページ |
電車・バスで | JR豊後竹田駅からタクシーで25分 |
ドライブで | 東九州自動車道大分光吉ICから約31km |
駐車場 | 道の駅ながゆ温泉駐車場(60台/無料) |
問い合わせ | 長湯温泉療養文化館御前湯 TEL:0974-64-1400/FAX:0974-64-1410 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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