大分県宇佐市四日市にある真宗大谷派の別院が、東本願寺四日市別院(真宗大谷派四日市別院)。江戸時代には「九州御坊」として九州の716ヶ寺を統括していました。明治13年築で、九州最大級の本堂、江戸時代建造物であるの経蔵、太鼓楼は国の登録有形文化財に指定されています。
かつて九州一円を束ねた真宗大谷派の別院
前身は、永禄5年(1562年)、宇佐地方を治めた豪族、渡辺統綱(わたなべむねつな)が、石山本願寺の顕如(けんにょ)に帰依、庵を開いたのが寺の端緒という古刹です。
大友宗麟の寺社弾圧で堂宇が焼失、その子・渡辺統述(わたなべむねのぶ)の時代に真勝寺道場として再興、寛永7年(1630年)、現在地に移されています。
江戸時代の中期の寛保3年(1743年)、真宗大谷派(東派)と本願寺派(西派)の派閥争いなどにより、寺中、末寺、檀家を二分する内紛が起こり、寛保4年(1744年)、寺社奉行・大岡越前守忠相の裁断で、寺領が没収。
そして寺は四日市御坊真勝寺として東本願寺(真宗大谷派)に組み込まれ、以来「九州御坊」と称し、九州全域の716ヶ寺を管轄する大寺院となり、明治9年に別院と称するようになりました。
現存する本堂は、明治13年の再建で、国の登録有形文化財。
木造三間三戸の入母屋造り、二層の重厚な山門は、慶応元年(1865年)の築で、大分県の有形文化財に指定。
太鼓楼も幕末の建造と推測されています。
東本願寺四日市別院 | |
名称 | 東本願寺四日市別院/ひがしほんがんじよっかいちべついん |
所在地 | 大分県宇佐市四日市1425-1 |
関連HP | 東本願寺四日市別院(真宗大谷派四日市別院)公式ホームページ |
電車・バスで | JR柳ヶ浦駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 東九州自動車道四日市ICから約1.5km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 東本願寺四日市別院 TEL:0978-32-0050/FAX:0978-32-0092 |
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