龍岩寺奥院礼堂

龍岩寺奥院礼堂

大分県宇佐市院内町大門にある龍岩寺の奥の院が、龍岩寺奥院礼堂(りゅうがんじおくいんらいどう)。大きな岩窟に、投げ込まれたかのような懸造(かけづく)りの小さな礼堂で、国の重要文化財に指定されています。天平18年(746年)、行基開山の伝説が残り、現存する礼堂は鎌倉時代後期の弘安9年(1286年)築のもの。

「大分の投入堂」と称される龍岩寺の奥の院

龍岩寺奥院礼堂

礼堂は大分県内では唯一の鎌倉時代の木造建築で、昭和の修理の際に弘安9年の銘が発見され、建築年代が特定されました(建築年代が判明した建築物としては九州最古級)。

岩壁に高床状の舞台が設けられ、床下に懸けられている丸太の梯子「きざはし」は、往時は参詣道として利用されていたもので、ほかには神宮(伊勢神宮)でしか見られない珍しいもの(原始的作法の階段)。
あまりに危険なので、現在ではこの「きざはし」を迂回し、右手の崖を回りこんで礼堂に参詣する方式になっています。
また白木の三尊像(不動明王坐像、阿弥陀如来坐像、薬師如来坐像)は、行基が楠の大木を切り、一夜にして刻んだと伝えられ(実際には平安時代後期の作)、奥院礼堂(建物)とともに、国の重要文化財。

駐車場から石段を登ると本堂・拝観受付があり、本堂横から素堀りのトンネルを抜け、山道を10分ほど歩くと奥院礼堂が。
三徳山三佛寺投入堂(鳥取県三朝町/国宝)、不動院岩屋堂(鳥取県若桜町/国の重要文化財)とともに日本三大投入堂にも数えられ、訪れる価値は充分にあります。

龍岩寺奥院礼堂
名称 龍岩寺奥院礼堂/りゅうがんじおくいんらいどう
所在地 大分県宇佐市院内町大門290-2
関連HP 宇佐市公式ホームページ
電車・バスで JR宇佐駅からタクシーで40分
ドライブで 東九州自動車道安心院ICから約13km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 龍岩寺 TEL:0978-42-6560
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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