大分県由布市湯布院町川西にある昭和53年まで診療所として実際に使われていた病院建築を再生した資料館が、旧日野医院。日野家は、江戸時代中期から代々続く医家。建物は、本館、病棟、離れからなり、国の重要文化財として指定され、近代医学の黎明期を知る貴重なミュージアムとなっています。
国の重要文化財に指定される医院がミュージアムに!
本館は明治27年築で、木造2階建て寄棟造桟瓦葺き。
玄関ポーチやらせん階段、ベランダ部などでは洋風を取り入れながらも、漆喰芸術(しっくいげいじゅつ)の鏝絵(こてえ)や和風の欄間など、細部の造作は和風で、当時流行した和洋折衷の擬洋風建築となっています。
病棟の建築は明治32年、寄棟造り桟瓦葺き、木造2階建ての和風建築。
内部ではむき出しの太い梁(はり)や小屋組みがあります。
木造平屋建ての離れは、本館と同時期に建てられた風呂やトイレなどが残されており、昭和6年には座敷にオンドル式の床暖房を取り入れています。
館内には、診察室や医療道具、レントゲン機などが置かれ、往時の資料を多数展示。
また病棟には、広い炊事場や手術室などがありますが、当時は病院食はなく、入院患者も食材を持参し炊事場で自炊した名残りです。
旧日野医院 | |
名称 | 旧日野医院/きゅうひのいいん |
所在地 | 大分県由布市湯布院町川西467-4 |
関連HP | 由布市公式ホームページ |
電車・バスで | JR南由布駅から徒歩15分 |
ドライブで | 大分自動車道湯布院ICから約3km |
駐車場 | 15台/無料 |
問い合わせ | 日野病院運営委員会 TEL:0977-84-2324 |
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