大分県佐伯市鶴見、豊後水道にのびるリアス式海岸・鶴見半島の先端に整備される、鶴御崎自然公園。鶴御埼灯台のすぐ横に残るレンガ造りの建物が、海軍望楼。明治27年7月25日に開戦した日清戦争の際、北洋艦隊(清国艦隊)の瀬戸内海侵入を監視するために築かれた海軍の望楼です。
清国艦隊などの襲来に備えて海軍が構築した望楼
明治18年、陸軍参謀本部が『豊予海峡防御要領』を作成。
当時、清国海軍の北洋艦隊の仮想敵は日本海軍で、旗艦「定遠」(明治18年就役)、東洋一の堅艦と称された「鎮遠」は、日本海軍の驚異となっていました。
明治23年に呉鎮守府が開庁した呉軍港から、太平洋、東シナ海、日本海への艦船の移動には豊後水道が戦略上重要で、海軍望楼を設置後は、海峡を通過する軍艦、西洋型商船は艦船名符号信号旗を掲揚する義務が生まれました。
その後、大正15年には陸軍の豊予要塞の一部となり、鶴御崎砲台が築かれています。
現存する海軍望楼の遺構に屋根がないのは、戦後、占領軍によって爆破処分されたため。
鶴御崎自然公園・海軍望楼 | |
名称 | 鶴御崎自然公園・海軍望楼/つるみさきしぜんこうえん・かいぐんぼうろう |
所在地 | 大分県佐伯市鶴見梶寄浦549-2 |
関連HP | 佐伯市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐伯駅からタクシーで1時間 |
ドライブで | 東九州自動車道佐伯ICから約32km |
駐車場 | 80台/無料 |
問い合わせ | 佐伯市観光案内所 TEL:0972-23-3400 |
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