大分県中津市耶馬溪町栃木、昭和46年10月1日、野路駅〜守実温泉駅間（25.7km）の廃止に伴って廃駅となった駅跡が、大分交通耶馬渓線・津民駅跡（おおいたこうつうやばけいせん・つたみえきあと）。廃線跡は現在、大分県道411号中津山国自転車道線（メイプル耶馬サイクリングロード）に転用されています。
駅名標もないため、見逃しやすいのが難点
ホームが国の登録有形文化財に指定される耶馬渓平田駅と、耶鉄柿坂駅の間にあるのが、津民駅。
標高は標高104.09mで、津民駅の手前で標高が100mを超え、終点の守実温泉駅（もりざねおんせんえき／標高196.92m） に向かって高度を上げていました。
残念ながら駅名標も復元されていないため、サイクリング途中で、うっかりすると通り過ぎてしまいます。
大分交通耶馬渓線は、大正2年12月26日、耶馬渓鉄道として開業（中津駅〜樋田駅＝後の洞門駅間）。
津民駅の開業は、大正3年12月11日、樋田駅〜柿坂駅（後の深耶馬駅、耶鉄柿坂駅）間の延伸時です。
当初は軌間762mmの軽便鉄道（ナローゲージ）でしたが、昭和4年8月24日に1067mmに改軌しています。
戦後の昭和20年4月20日、耶馬渓鉄道、別府大分電鉄（大分駅前〜別府市・亀川駅前を結んだ路面電車、後の大分交通別大線／昭和47年4月5日廃止）、国東鉄道（杵築駅〜国東駅、後の大分交通国東線／昭和41年4月1日廃止）、宇佐参宮鉄道（豊後高田駅〜宇佐八幡駅、後の大分交通宇佐参宮線／昭和40年8月21日廃止）、別杵自動車、宇佐参宮自動車などが合併し、大分交通発足し、耶馬渓鉄道は、大分交通耶馬渓線となったのです。
| 大分交通耶馬渓線・津民駅跡 | |
| 名称 | 大分交通耶馬渓線・津民駅跡／おおいたこうつうやばけいせん・つたみえきあと |
| 所在地 | 大分県中津市耶馬溪町栃木 |
| ドライブで | 大分自動車道玖珠ICから約26km |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |
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