毎年2月第1土曜17:00〜、秋田県大仙市太田町の太田ふれあいの里で行なわれるのが『太田の火まつり』。大小40個ほどの紙風船が幻想的に宙を舞う『紙風船上げ』、藁(わら)で組み上げた巨大なかまくらに火を灯す『天筆焼き』、雪原を田んぼに見立てての『雪中田植え』が行なわれます。
『紙風船上げ』、『天筆焼き』、『雪中田植え』が行なわれる
旧暦1月15日(西暦の2月上旬)に行なわれる地域の小正月行事の伝承を目的に、昭和57年から始まった厳冬のイベント。
例年は、神事、開会宣言、福分け、雪中田植え、東今泉八幡太鼓、紙風船上げ、天筆焼きの順で行なわれ、20:00~のフィナーレでは花火の町(9月の『大曲の花火』で有名)・大仙市らしく、花火350発が打ちあがります。
紙風船上げは、『上桧木内の紙風船上げ』(仙北市)が有名で、江戸時代の科学者である平賀源内が、銅山の技術指導に訪れた際に、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたともいわれています。
小正月行事の『天筆焼き』は、五穀豊穣や家内安全を願う「虫焼き」のことで、どんど焼きともいわれる秋田県を代表する冬の風物詩。
文化7年(1810年)、菅江真澄(すがえますみ)も『小正月の田植え』(八郎潟周辺、現在の五城目町)を描いていますが、農薬や化学肥料により病害虫の発生を抑えることができるようになったこともあり、昭和30年代以降に途絶。
近年、秋田県内各地で伝統行事として復活しています。
画像協力:大仙市
太田の火まつり|大仙市 | |
開催日時 | 毎年2月第1土曜 |
所在地 | 秋田県大仙市太田町太田惣行小坂地内 |
場所 | 太田ふれあいの里 |
関連HP | 大仙市公式ホームページ |
電車・バスで | JR角館駅からタクシーで25分 |
ドライブで | 秋田自動車道大曲ICから約24km |
駐車場 | 200台/無料 |
問い合わせ | 太田の火まつり実行委員会事務局(大仙市太田支所市民サービス課内) TEL:0187-88-1111 |
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