中国地方には明治時代、北前船(西廻り航路)が重要な交易ルートだったことを受け、日本海側に歴史的な灯台が残されています。美保関灯台(島根県)、出雲日御碕灯台(島根県)、角島灯台(山口県)の3灯台で、いずれも国の重要文化財に指定され、経済産業業の近代化産業遺産にもなっています。
美保関灯台|島根県
所在地:島根県松江市美保関町美保関
初点灯:明治31年11月8日/ブラントン設計の近代灯台を踏襲したフランス人技士の設計
内容:山陰最古の灯台で、美しい石造灯台
併設の旧吏員退息所主屋、倉庫、便所、さらには灯台施設を取り囲む石塀も現存し、国の国の重要文化財に指定
旧吏員退息所は、「美保関灯台ビュッフェ」として再生され、喫茶、食事が可能
備考:国の重要文化財、「日本の灯台50選」、「歴史的灯台世界100選」(国際航路標識協会選定)に選定されるほか、経済産業省の近代化産業遺産にも認定
出雲日御碕灯台|島根県
所在地:島根県出雲市大社町日御碕
初点灯:明治36年4月1日
内容:灯塔の高さ43.65mは日本一を誇るのっぽな灯台
地震に耐えるために外壁が石造、内壁がレンガという2重構造
参観灯台で、内部も見学も可能で、灯台入口には「灯台資料展示室」(入場無料)も併設
備考:国の重要文化財、「日本の灯台50選」、「歴史的灯台世界100選」(国際航路標識協会選定)に選定、経済産業省の近代化産業遺産に認定
角島灯台|山口県
所在地:山口県下関市豊北町角島2343-2
初点灯:明治9年3月1日/ブラントンの設計による最後の灯台
内容:灯塔は総御影石造りで、しかも無塗装(男木島灯台と2ヶ所しかない石造・無塗装灯台)
国の重要文化財に
灯台一帯は下関市立の角島灯台公園として整備され、灯台守が家族で生活した退息所は、灯台資料館として整備
備考:国の重要文化財、日本の灯台50選に選定、経済産業省の近代化産業遺産に認定
海上保安庁の保存灯台Aランク 中国地方3灯台 | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag