JR常磐線・武蔵野線と連絡する馬橋駅(千葉県松戸市)と流山駅(流山市)を結ぶ、5.7kmのミニ私鉄路線が流鉄流山線。起終点を含めて6駅しかありませんが、今も単線で、まさに「都心から一番近いローカル線」。その雰囲気もローカルムードが漂っています。
令和7年にJR東海から211系6000番台4本を譲受
明治31年、日本鉄道土浦線(現・常磐線)の馬橋駅が開業すると、当時、江戸川、そして利根川と江戸川を結ぶ利根運河の舟運(東京と銚子を結ぶ汽船も運航)で賑わっていた流山町(現・流山市)の人たちは、鉄道駅まであるいて1時間半ほどで到達できると大いに喜びましたが、舟運の衰退とともに、みりん醸造でも栄える流山町では、わが町にも鉄道(簡易な軽便鉄道)をという機運が盛り上がりました。
大正5年3月14日にナローゲージ(軌間762mm)の軽便鉄道、SL牽引で営業を開始、経営状況は芳しくありませんでした。
その後、第一次大戦後の好景気もあって、関東大震災直後の大正13年に1067mmに改軌しています。
戦後の昭和24年12月には電化が完成していますが、高度成長時までは周囲には田畑が広がるのどかな光景が展開していました。
現在走っている車両(総武流山電鉄3000形、流鉄5000形電車)は、昭和53年以降に西武鉄道から譲渡された18両で、橙色「流星」、青色「流馬」、銀色「銀河」、若草色「若葉」、黄色「なの花」、臙脂色「あかぎ」、ピンク「さくら」という愛称が付けられていましたが、令和7年にJR東海から211系6000番台4本を譲り受け、令和8年度以降はJR東海の車両が走ることに。
「都心から一番近いローカル線」は、流鉄流山線! | |
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