武甲山資料館

武甲山資料館

埼玉県秩父市、武甲山(ぶこうざん)を眺める羊山公園、見晴らしの丘近くにある秩父市立のミュージアムが、武甲山資料館。信仰の山で、秩父のシンボルともなる武甲山は、秩父の基幹産業であるセメントの原料、石灰岩の採掘により今も刻々と変貌。武甲山資料館は名山の姿を後世に伝えるために開設された資料館です。

信仰の山だった武甲山の歴史と自然を解説

武甲山資料館

芝桜の名所として知られる羊山公園ですが、武甲山のビューポイントのひとつ。
武甲山資料館では、秩父山地の成り立ち、武甲山の地形や地質、周辺の動植物なども紹介。

武甲山の石灰岩は、出土するコノドントといわれる原始的な魚類の歯の化石や二枚貝などから、中生代三畳紀(2.5億年~2億年前)にはるかかなたの南の海で、サンゴやフズリナなどの炭酸カルシウムの殻や骨格を持つ生物の死骸が海底に堆積して誕生したもの。
海洋プレートとともに気の遠くなるほど長い時間をかけて移動してきたのです。

そんな武甲山ですが、秩父市街地側、セメントの原料として石灰岩の採掘が進む北側斜面にのみの石灰岩層があり、その下と南側斜面には緑色岩(玄武岩)が分布しています。

武甲山資料館では展示室の中央に、武甲山を中心とした立体地形を設置。
武甲山の変わりゆく姿、武甲山石灰岩地に自生する植物、石灰石の用途など興味深い展示が行なわれています。

武甲山資料館の建つ羊山公園。見晴しの丘からは、秩父市街地と尾田蒔丘陵(高位段丘)、奥秩父の山々が一望にでき、羊山公園は「ジオパーク秩父」のジオサイトにもなっています。
見晴しの丘には棟方志功の板画を中心に展示する「やまとーあーとみゅーじあむ」も建っているので、時間が許せば合わせて見学、鑑賞を。

武甲山資料館
セメントの採掘で山容が大きく変貌した武甲山
武甲山資料館
名称 武甲山資料館/ぶこうざんしりょうかん
所在地 埼玉県秩父市大宮6176
関連HP 武甲山資料館公式ホームページ
電車・バスで 秩父鉄道秩父駅から徒歩20分、または西武秩父線西武秩父駅、秩父鉄道御花畑から徒歩20分
ドライブで 関越自動車道花園ICから約26km
駐車場 羊山公園駐車場(292台/無料)、羊山公園の芝桜開花期は利用不可、周辺の臨時駐車場を利用
問い合わせ 武甲山資料館 TEL:0494-24-7555/FAX:0494-24-7555
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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