二子山古墳

埼玉県行田市にある埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)の中央、稲荷山古墳の南に位置する前方後円墳が二子山古墳。前方部と後円部という2つの山が連結したような形状が名の由来で、墳丘長132.2mは、古代の武蔵国(むさしのくに)では最大、東日本でも第10位の巨大さです。二重の堀を含めると全長は240mにも及ぶ巨大な墳墓。

武蔵国最大の前方後円墳

二子山古墳の墳丘に上ることはできませんが、堀に挟まれた中堤が遊歩道になっています。

墳丘周囲の調査で出土した埴輪(はにわ)や須恵器(すえき)から、6世紀初頭前後に造られたと推定されており、丸墓山古墳(日本最大の円墳)と同時期の築造。
二子山古墳と、丸墓山古墳の関係は埼玉古墳群の大きな謎となっています。

埋葬施設は発掘調査されておらず詳しいことは不明です。
被葬者も武蔵国造(むさしのくにのみやつこ)の笠原直使主(かさはらのあたいおみ)の墳墓であるという説もありますが、定かでありません。

北東ー南西を軸にし、墳丘の向きが同じ稲荷山古墳とは、中堤の西側に「造出し」(つくりだし)と呼ばれる四角い土壇(どだん)を有するなどの共通点があります。

二子山古墳
名称二子山古墳/ふたごやまこふん
Futagoyama Burial Mound
所在地埼玉県行田市埼玉
関連HP行田市公式ホームページ
埼玉県立さきたま史跡の博物館公式ホームページ
電車・バスでJR吹上駅から朝日バス佐間経由行田車庫行きで15分、産業道路下車、徒歩15分。JR北鴻巣駅からさきたま緑道を徒歩1時間
ドライブで東北自動車道羽生ICから約14km
駐車場さきたま古墳公園駐車場(295台/無料)
問い合わせ行田市観光協会 TEL:048-556-1111/FAX:048-553-5063
埼玉県立さきたま史跡の博物館 TEL:048-559-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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