川口市立文化財センター

川口市立文化財センター

埼玉県川口市本町1丁目、国道122号沿いのUR都市機構UR賃貸住宅の2階・3階部分が、川口市立文化財センター。川口市内の貝塚などの遺跡から出土した土器などの遺物、近世に日光御成道の宿場として栄えた史料、そして地場産業である鋳物文化などを詳しく、わかりやすく解説しています。

川口市の歴史、文化、民俗、地場産業をわかりやすく解説

2階の展示室1では、旧石器時代から江戸時代までの川口の歴史を、大宮台地と荒川に挟まれた川口の風土、原始・古代、中世、近世、富士講などの庶民の生活文化、『安行原の蛇造り』(川口市の無形文化財)などのコーナーに分けて詳細に解説。

赤山陣屋跡遺跡からは縄文時代の「トチの実加工場」が発掘されていますが、縄文時代の生活を知る手がかりとして貴重です。
宮合貝塚遺跡からは、ユニークな遮光器系土偶の頭部(縄文時代晩期)も出土しています。

『安行原の蛇造り』は、毎年5月24日に五穀豊穣、天下泰平、無病息災を祈願して、旧原村の小清水、半縄、向原、中郷の小字の人々により行なわれる年中行事。
藁で全長10mほどの蛇(じゃ)を造り、御神木である大欅(おおけやき=現在は櫓)に掛け、最後に百万遍を唱えるもの。

新郷貝塚から出土した貝、前野宿貝塚から出土した土器に触ることのできる体験コーナーも用意されています。

展示室2では、川口の地場産業と、文化財を紹介。
鋳物の搬出に使われた旧芝川など、良質の大麦を生産し、水に恵まれてたことから発展した味噌醸造、江戸近郊としての地の利を生かした安行の植木業など、川口の風土が生んだ産業がよくわかります。

3階は実習室、図書館などとして利用されています。

大正12年に建てられた洋風住宅の「旧田中家住宅」(川口市立文化財センターから徒歩15分)、鳩ヶ谷にある「郷土資料館」、赤山歴史自然公園内の「歴史自然史料館」は、川口市立文化財センターの分館です。

川口市立文化財センター
上台遺跡、戸塚立山遺跡など弥生時代のムラの様子を紹介
川口市立文化財センター
宮合貝塚遺跡から出土の遮光器系土偶の頭部(縄文時代晩期)
川口市立文化財センター
名称 川口市立文化財センター/かわぐちしりつぶんかざいせんたー
所在地 埼玉県川口市本町1-17-1
関連HP 川口市立文化財センター公式ホームページ
電車・バスで 埼玉高速鉄道川口元郷駅から徒歩10分、JR川口駅から徒歩15分
ドライブで 首都高速鹿浜橋ICから約3.5km
駐車場 6台/無料
問い合わせ 川口市立文化財センター TEL:048-222-1061/FAX:048-222-2007
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
鎌倉橋の碑

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旧田中家住宅

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