石山寺・本堂

石山寺・本堂

天平宝字5年(761年)に良弁(ろうべん)僧正が、聖武天皇(しょうむてんのう)の勅願により、開基したと伝えられる名刹が滋賀県大津市の石山寺。本堂(正堂)は、永暦2年(1078年)に雷のために半焼し、永長元永長元年(1096年)に再建されたもので、国宝。

平安時代後期再建の本堂は国宝

石山寺・本堂
紅葉時の美しさはひときわ
石山寺・本堂
石山寺 あたら夜もみじ(紅葉ライトアップ)

天平宝字年間(757年〜765年)、東大寺の造営にあたって資材調達のために置かれた造石山院所が前身。
石山寺の造営は国家的事業として進められ、仏堂が築かれました。
この仏堂が永暦2年(1078年)に雷のために半焼し、再建されたのが現在の本堂です。

石山寺・本堂は、正堂と礼堂(らいどう=本尊を安置する正堂の前に建てられる礼拝のための堂)が相の間で繋ぐ設計で、礼堂部分は懸造(かけづくり)になっています。
ただし、『石山縁起絵巻』などによれば、焼失以前もこの懸造の礼堂があったことがわかっています。

礼堂と相の間は、豊臣秀吉の側室・淀君(浅井茶々)らの寄進による再建。
正堂には重要文化財の本尊・如意輪観音像が安置されていますが、秘仏となっていて御開扉は33年ごと。
安産、縁結び、厄除け、福徳などのご利益があるとされています。

相の間には、紫式部が『源氏物語』を起筆したことにちなむ「源氏の間」がありますが、残念ながら建物自体が戦国時代末期の再建のため、往時のものではありません。
元々は、南北に2間続く部屋で、天皇や貴族、高僧の参詣時に用いられる接待のための部屋でした。
現在は、朝廷御用の御所人形司・伊藤久重作の紫式部の人形が置かれ、往時を偲ぶことができます。
優美な火灯窓は「源氏窓」と呼ばれています。

石山寺・本堂
源氏の間に置かれた紫式部の人形
石山寺・本堂
名称 石山寺・本堂/いしやまでら・ほんどう
所在地 滋賀県大津市石山寺1-1-1
関連HP 石山寺公式ホームページ
電車・バスで 京阪石山坂本線石山寺駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路瀬田西ICから約3km
駐車場 市営石山寺駐車場(140台/有料)
問い合わせ 石山寺 TEL:077-537-0013/FAX:077-533-0133
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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