秩父鉄道は、首都圏鉄道路線図にも入る私鉄で、1988年3月に運転が始まったのが「SLパレオエクスプレス」(熊谷駅〜三峰口駅)。2025年も4月19日(土)から運転開始予定です(予約は乗車の1ヶ月前から)。「都心に一番近い蒸気機関車」が売りで、長瀞、宝登山、三峯神社への足としても使えます。
「都心に一番近い蒸気機関車」がキャッチフレーズ


2025年は、4月19日(土)~12月7日(日)の土・日曜、祝日を中心に計89日間運転。
ゴールデンウィーク中などは毎日運転されます。
熊谷駅~三峰口駅間に1日1往復運転され、全車指定席。
乗車区間分の普通乗車券のほかに「SL指定席券」が別途必要です。
秩父鉄道SL予約システム、秩父鉄道の駅窓口で、1ヶ月前から予約開始(SL予約システムはクレジット決済で事前購入、運行日の1ヶ月前~出発30分前まで予約可能、各日満席になり次第予約受付終了)。
「SL指定席券」は、SL予約システム(事前決済)1000円、駅窓口(現金支払)1100円。
「当日の天気を見て、晴れていれば乗車しようという人が意外に多い」とのことですが、秩父観光ブームもあって年々注目度も高まっているので、予約しておくのが無難です。
客車(国鉄が製造した急行用の12系客車)は昔懐かしいボックス席なので、4人グループ、あるいは家族で利用するのに最適。
ぎゃくにカップルだと、対面座席となるので、少し気恥ずかしい感じかも。
蒸気機関車は方向転換ができないため、起終点の三峰口駅、広瀬川原車両基地に転車台(ターンテーブル)を配置して向きを変えています。
三峰口駅ではSL転車台公園が整備され、転車作業を見学できます。

牽引するのは「C58-363」(シゴハチ・サンロクサン)
ボックス席の客車を牽引するSLは、C58-363(シゴハチ・サンロクサン)。
1944年2月19日、川崎車両兵庫工場で製造された蒸気機関車で、現役時代は釜石、仙台、新庄と東北で活躍、引退後は、埼玉県吹上市吹上小学校に静態保存(国鉄から無償貸与)されていましたが、JR東日本大宮工場で修復して車籍が復活、高崎で展示運転(動態保存)されていました。
1988年に『さいたま博覧会』(熊谷市で開催)にあわせ埼玉県北部観光振興財団(秩父市長が立ち上げた財団)が借入、運営主体になって秩父鉄道で運行が始まり(当初、機関士はJR東日本から出向)、2000年に財団が解散したため、現在では秩父鉄道が自主運転しています。
定期検査はJR東日本高崎車両センターが担当、全般検査は大宮総合車両センターに委託して安全な定期運行が行なわれています。
都心に一番近い蒸気機関車、「SLパレオエクスプレス」予約開始!|2025 | |
開催日時 | 2025年4月19日(土)〜 |
関連HP | 秩父鉄道公式ホームページ |
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