江島大橋(ベタ踏み坂)

江島大橋(ベタ踏み坂)

今や橋の名前よりもベタ踏み坂として有名になっている橋が島根県松江市八束町から鳥取県境港市渡町へ中海をまたいで結ぶ、日本屈指のプレードガーダー橋(桁橋)の江島大橋。全長1446.2m、5000トン級の船が下をくぐることができるように最上部は高さ44.7mに達します。松江市側の勾配が高く、まさにベタ踏み状態に。

松江市側(西側)から上ればベタ踏み坂を実感

江島大橋(ベタ踏み坂)
大山と江島大橋のツーショット

島根県松江市と鳥取県境港市を結ぶ境港臨港道路に架かる全長1446mの橋、江島大橋。
平成16年10月16日開通、国土交通省中国地方整備局境港湾・空港整備事務所が建設し、境港管理組合しています。

1級河川斐伊川の河道に架るため、桁下を航行する船舶(5000トン船舶)を考慮して、長大なプレードガーダー橋(桁橋)が誕生。
プレードガーダー橋(桁橋)としては、主径間長250mは、宇品大橋(広島県)についで日本第2位。
コンクリート製に限れば日本最大、さらにPCラーメン橋に限れば世界で第3位という長大橋です。

平成25年のダイハツ「タントカスタム」テレビCM「坂」篇で登場。
島根側の勾配が6.1 %と急勾配(鳥取県側は5.1 %)のため、ダイハツがCMで「ベタ踏み坂」と紹介。これを難なくクリアするのが軽自動車でありながらパワーのある「タントカスタム」というわけなのです。

クルマ雑誌の編集者を演じる綾野剛が、同僚の豊川悦司を乗せて運転するという設定。
助手席に座った豊川悦司さんが江島大橋の上りで、運転席の綾野剛さんに「どうだ、ベタ踏みだろ!?」と尋ねますが、綾野さんはキッパリと「いいえ」と否定。
平成25年の暮れからCM放送が始まり、こんな坂が実際にあるのかと「ベタ踏み坂」は一躍全国区に。
「急勾配でもベタ踏みしなくて済む走行性能をアピールするため最適の場所」(ダイハツ工業広報)とのこと。
ちなみに島根県にはさらに勾配7%という真のベタ踏み坂である「中海大橋」があります。

江島大橋(ベタ踏み坂)

取材・画像協力/島根県・鳥取県

江島大橋(ベタ踏み坂)
名称 江島大橋(ベタ踏み坂)/えじまおおはし(べたぶみざか)
所在地 島根県松江市八束町江島〜鳥取県境港市西工業団地
ドライブで 山陰自動車道松江JCTから約17km。米子自動車米子ICから約23km
問い合わせ 松江観光協会 TEL:0852-27-5843/境港市観光案内所 TEL:0859-47-0121
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
中海

中海

島根県松江市、安来市と鳥取県境港市、米子市にまたがる湖面面積85.68平方キロの湖が中海(なかうみ、なかのうみ)。東側は境水道を通じて美保湾(日本海)に通じる汽水湖。西側には大橋川を経て宍道湖(しんじこ/松江市、出雲市)につながっています。

 

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