毎年9月11日夜、石川県珠洲市蛸島町の高倉彦神社(たかくらひこじんじゃ)神楽殿で『早船狂言』が奉納されます。高倉彦神社の秋祭りで、キリコを従えた神輿が神社に還御すると、『早船狂言』が奉納されます。地元の「蛸島早船狂言保存会」が指導し、新成人が演じています。
新成人を迎える男子3名が地狂言を熱演
江戸時代中期以降、日本海交流の交易などで伝わった近世に流行の歌舞伎狂言や浄瑠璃を、古くからの早船行事(朝廷からの勅使の送迎のため早船を出した)に取り入れて、独自の狂言が生まれました。
神楽殿に長さ4.5mの漆塗りの早船「人力丸」を置き、その上に船頭、カコ(艫取り)などの木偶人形(でくにんぎょう)を飾ります。
新成人を迎える男子3名が、芸者遊びに夢中で何日も船出を拒み続ける船頭と出航を勧める艫取りの掛け合いを軽妙に演じます。
見物人客は掛け声や紙吹雪で舞台を盛り上げます。
能登地方ではかつて地狂言が広く行なわれていましたが、現存するのは数少なく、石川県の無形民俗文化財にも指定されています。
早船狂言|珠洲市 | |
開催日時 | 毎年9月11日夜 |
所在地 | 石川県珠洲市蛸島町 |
場所 | 高倉彦神社 |
関連HP | 珠洲市公式ホームページ |
電車・バスで | 北陸鉄道特急バス停弁天公園前から徒歩10分 |
ドライブで | 能越自動車道のと里山空港ICから約43km |
駐車場 | 蛸島漁港周辺臨時駐車場を利用 |
問い合わせ | 珠洲市観光交流課 TEL:0768-82-7776/FAX:0768-82-5220 |
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