焼き物の町、有田らしい塀がトンバイ塀。トンバイとは耐火レンガのことで、解体した登り窯の不要になったレンガや窯道具、陶片を赤土で塗り固めて造られたのがトンバイ塀です。現代流にいえばリサイクル品活用の壁で、路地に有田ならではの独特の雰囲気を与えています。
登り窯の耐火レンガを再利用した塀
明治初期の石蔵を改造して作った有田陶磁美術館から東側の路地に入るとすぐトンバイ塀が目に入ります。
ここから川沿いに出て西光寺に行き天然記念物の大いちょうをまわってくる道は、有田散歩コースの「トンバイ塀の細道コース」として紹介されているように、随所にトンバイ塀を見ることが可能。
「トンバイ塀の細道コース」の所要は1時間30分ほど。
一帯は、有田町有田内山伝統的建造物群保存地区(江戸時代に始まった磁器生産の中心地で「内山」と呼ばれていました)に選定されていますが、このトンバイ塀も「環境物件」のひとつに数えられています。
ちなみに有田焼は、慶長3年(1598年)の文禄・慶長の役で、肥前を領有した鍋島直茂により日本に連行された朝鮮陶工・李参平(りさんぺい)が泉山に陶石を発見し、窯を築いたのが始まり。
つまりトンバイという言葉も李参平の使った朝鮮語がルーツなのです。
トンバイ塀 | |
名称 | トンバイ塀/とんばいべい |
所在地 | 佐賀県西松浦郡有田町上幸平 |
関連HP | 有田観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR上有田駅から徒歩5分 |
ドライブで | 西九州自動車道波佐見有田ICから約5km |
駐車場 | まちなか駐車場(有田陶磁美術館駐車場/10台、陶山神社/20台、体験工房ろくろ座/200台)など利用/無料 |
問い合わせ | 有田観光協会 TEL:0955-43-2121/FAX:0955-43-2100 |
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