祐徳稲荷神社

祐徳稲荷神社

京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷とともに日本三大稲荷(三大稲荷は諸説あります)のひとつに数えられるのが佐賀県鹿島市に鎮座する祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)。もとは京都御所内の花山院(かざんいん)邸に鎮座する稲荷大神から肥前鹿島藩主・鍋島直朝の夫人の花山院萬子媛が勧請し、貞亭4年(1687年)に社殿が建立されたもの。

その絢爛さから「鎮西日光」との別名も

祐徳稲荷神社

鍋島直朝の夫人・萬子媛は、後陽成天皇の孫・左大臣花山院定好の娘という血筋。
貞享4年(1687年)、石壁山に社殿を建立し、さらに宝永2年(1705年)、石壁山窟の寿蔵にて、断食して入定を果たしています。
以降、花山院の諡名(祐徳院殿瑞顔実麟大姉)から「祐徳院」と呼ばれるようになり、祭神の稲荷神とともに萬子媛の霊験により信仰を集めました。
江戸時代には神仏習合の地でしたが、明治の神仏分離、廃仏毀釈で祐徳稲荷神社となり、萬子媛に「萬媛命」の神号が贈られています。

石壁山(いわかべやま)の山腹の崖に組み上げられた舞台の上にそびえる昭和32年再建の本殿を筆頭に、広い境内には楼門、神楽殿など朱塗りの建物が点在、その絢爛さから「鎮西日光」との別名もあります。
本殿背後の石壁社には神社を創建した萬子媛が祀られています。

境内には旧鹿島藩歴代藩主の鎧など鹿島藩伝来の宝物や考古資料を展示する「祐徳博物館」も併設。

また外苑東山つつじ苑には5万本ものツツジが植えられ、境内では梅、桜、藤、花ショウブなど、年間通じて花が楽しめます。
さらに山上の命婦社(みょうぶしゃ)の社殿は江戸時代(享和4年)から昭和8年までの旧本殿で佐賀県の重要文化財。

祐徳稲荷神社
奥の院
祐徳稲荷神社
石壁社
祐徳稲荷神社
名称祐徳稲荷神社/ゆうとくいなりじんじゃ
所在地佐賀県鹿島市古枝乙1855
関連HP祐徳稲荷神社公式ホームページ
電車・バスでJR鹿島駅前の鹿島バスセンターから祐徳稲荷神社行きで15分、祐徳神社前下車、徒歩5分
ドライブで長崎自動車道武雄北方ICから約21km
駐車場3000台/無料
問い合わせ祐徳稲荷神社社務所 TEL:0954-62-2151/FAX:0954-62-2153
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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