武雄温泉楼門

武雄温泉楼門

武雄温泉(佐賀県武雄市)の入口に建つ竜宮城を思わせる朱塗りの楼門。天平式楼門というクギを用いぬ建物は日本銀行本店、日本銀行大阪支店、東京駅、奈良ホテルなどと同じ辰野金吾の設計で大正4年築。国の重要文化財に指定されています。辰野金吾は、現在の佐賀県唐津市の出身ですが、竜宮城のような建物は非常に珍しいもの。

辰野金吾設計の竜宮城のような楼門

武雄温泉楼門

武雄温泉楼門は、木造2階建ての楼門に北翼屋(土産屋)と南翼屋(食堂)を増築した建物。
楼門は桁行6.8m、梁間4.9m、高さ12.5mの木造重層、本瓦葺きの入母屋造りで両端に鯱がのっています。
平成25年は保存修理が行なわれ、その過程で発見された当初の塗装に復元されています。

2階天井の四隅には子(ねずみ)、卯(うさぎ)、午(うま)、酉(とり)の彫り絵が配置されていますが、これは東西南北を示すもの。
東京駅のレンガ駅舎の南北ドームの天井に、巳(ヘビ)や辰(たつ)など8つの干支のレリーフが施されていますが、平成25年の改修工事で武雄温泉楼門の4つの干支が発見され、東京駅の8つの干支(東京駅の八角形のドームにも8つの干支の方角と対応してレリーフが配してあります)を合わせると十二支が完成することが判明し、話題になりました。

楼門をくぐった先にある新館も辰野金吾の設計でともに国の重要文化財。

武雄温泉楼門
名称武雄温泉楼門/たけおおんせんろうもん
所在地佐賀県武雄市武雄町武雄7425
関連HP武雄市観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR武雄温泉駅から徒歩10分
ドライブで長崎自動車道武雄北方ICから約5.1km
駐車場25台/無料
問い合わせ武雄温泉 TEL:0954-23-2001
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