静岡県三島市、三島市役所の東側にあるのが伊豆国分尼寺跡(祐泉寺)。天平13年(741年)、聖武天皇が下した詔により、全国に建てられた国分尼寺(法華滅罪之寺)のひとつで、伊豆国の国府近くに建てられたもの。臨済宗の寺、祐泉寺の境内に西塔の礎石と推測される石が現存しています。
古代寺院・大興寺がこの地にあった!
伊豆国分尼寺は、承和3年(836年)に焼失し、その後は、白鳳時代に三島大社(伊豆国総社)に関係の深い豪族・丈部富賀満の私寺として建立された大興寺が国分尼寺の法灯を受け継いだとされ、大興寺廃寺跡が現在の祐泉寺の場所なのです。
三島は当初、駿河国に属していましたが、天武天皇のとき駿河国から伊豆国が分かれ、国府が三島に置かれたのです。
奈良時代の国庁は現在の芝本町の一帯に置かれていたと推測されていますが、遺構は見つかっていません。
国分尼寺が焼失後、大興寺に機能が移されると国庁も現在の大社町に移されています。
なお、伊豆国分尼寺跡ですが、あくまで推定地で、正式名は大興寺廃寺跡。
祐泉町境内一帯が、古代寺院・大興寺の伽藍のあった場所で、金堂は現在の祐泉寺北側に建っていました。
伊豆国分寺跡は、日蓮宗の伊豆国分寺(三島市泉町)が後継寺院で、境内から塔跡の基壇、礎石8個が見つかっています。
伊豆国分尼寺跡(祐泉寺) | |
名称 | 伊豆国分尼寺跡(祐泉寺)/いずこくぶにじあと(ゆうせんじ) |
所在地 | 静岡県三島市大社町5-13 |
関連HP | 祐泉寺公式ホームページ |
電車・バスで | 伊豆箱根鉄道三島田町駅から徒歩6分 |
ドライブで | 東名高速道路沼津ICから約8km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 祐泉寺 TEL:055-975-5798/FAX:055-975-5798 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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