ひるがの湿原植物園

ひるがの湿原植物園

太平洋へと流れる長良川、日本海へと注ぐ庄川の源流ともなっている岐阜県郡上市のひるがの高原はかつて見渡す限りの湿原が広がっていました。昭和に入って入植、埋め立て、さらに乾燥化が進み、今では湿原は4ヶ所ほどになってしまっています。面積2.2haの湿原を保護し、植物園として開園するのがひるがの湿原植物園です。

ひるがの高原の湿原を保存

ひるがの湿原植物園
ひるがの湿原植物園

ひるがの高原は、北方湿原植物と泥炭地に形成される高層湿原の南限。
かつては高原の中心に、1km四方にわたって湿原が広がっていましたが、戦後9割以上が失われ、今では分断されて数ヶ所になってしまっています。
ひるがの湿原植物園の園内には、50種類以上の貴重な湿原植物と水生植物が生育。
高層湿原ながら乾燥化が進み、ハイイヌツゲなどの低木も多くなっていますが、ひるがのではここにしか現存しないキンコウカ、ウメバチソウなども目にすることができます。

ひるがの高原の水芭蕉はほぼ自生の南限(正確な南限地は兵庫県養父市大矢町加保坂)で、4月下旬~5月上旬が見頃。
5月にはレンゲツツジ、ハクサンタイゲキ、ワタスゲも開花。
ノハナショウブ、キンコウカ、ノカンゾウなどは7月に開花。
コオニユリ、サワギキョウ、ナガボノアカワレモコウは8月、アキノキリンソウ、アケボノソウ、ウメバチソウ、エゾリンドウなどは9月に咲きます。

ひるがの湿原植物園
名称 ひるがの湿原植物園/ひるがのしつげんしょくぶつえん
所在地 岐阜県郡上市高鷲町ひるがの
関連HP ひるがの湿原植物園公式ホームページ
電車・バスで 長良川鉄道越美南線北濃駅から白鳥交通バス白鳥ひるがの線、または、白鳥荘川線で、ひるがの高原で下車
ドライブで 東海北陸自動車道高鷲ICから約11.5km。または、ひるがの高原スマートIC(ETCのみ)から約5.5km
駐車場 15台/無料
問い合わせ ひるがの観光案内所 TEL:0575-73-2241
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
分水嶺公園

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2018年6月29日

 

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