御印祭 弥栄節(やがえふ街流し)|高岡市

御印祭 弥栄節(やがえふ街流し)

毎年6月19日~6月20日、富山県高岡市で『御印祭 弥栄節(やがえふ街流し)』が行なわれます。『御印祭』(ごいんさい)は、高岡の開祖・前田利長(まえだとしなが)を偲び、藩主の命日に今日の高岡銅器の隆盛を報告し、感謝する祭り。前夜祭では鋳物の作業歌『弥栄節』(やがえふ)の踊りが千本格子の町を流します。

高岡を開町し、鋳物師を招いた前田利長を偲ぶ

加賀藩初代藩主で、加賀前田家2代・前田利長(藩祖・前田利家の長男)は、122万5千石を支配する日本最大の藩・加賀藩の藩主となり、隠居後に高岡城を築き移っています。
高岡の城下町を整備し、慶長16年(1611年)、西部金屋村(現・高岡市戸出西部金屋)から鋳物師7人を呼び寄せ、「御印地」と呼ばれる土地を与えて鋳物産業を保護しています。
慶長19年5月20日(1614年6月27日)に高岡城で病死(菩提寺が瑞龍寺)。
利長公の死後、7人衆は利長の恩に報いるため、命日に利長の御印文書を掲げて礼拝。
これが『御印祭』の始まりとされています。

『御印祭』は、旧暦5月20日を新暦に置き換え、毎年6月20日に行なわれるもの。
前夜祭の『弥栄節(やがえふ街流し)』は、6月19日19:20頃〜、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に選定されている高岡市金屋町一帯で、鋳物の作業歌「弥栄節」(やがえふ=夜を通してタタラを踏む鋳物師たちが、足踏みを揃え、自らを力づけるために歌った労働歌)に合わせて町流しが行なうもの。

例年、地元の保存会や高岡伝統産業青年会などが参加し、「エンヤシャ ヤッシャイ」と威勢のいい掛け声に合わせて竹ざおを操り、鋳物師(いもじ)の心意気を示します。

前田利長を祀る有礒正八幡宮(ありそしょうはちまんぐう)から、金屋町公民館まで神輿が練ります。

6月20日には国史跡前田利長墓所前で奉納踊りが行なわれます。

御印祭 弥栄節(やがえふ街流し)|高岡市
開催日時 毎年6月19日~6月20日
所在地 富山県高岡市金屋町
場所 金屋町各町内
電車・バスで あいの風とやま鉄道高岡駅から徒歩15分
ドライブで 能越自動車道高岡ICから約4km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 高岡市観光交流課 TEL:0766-20-1301
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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