大谷資料館

大谷資料館

栃木県宇都宮市の特産である大谷石は、2000万年に海底火山の爆発によってできた凝灰岩の一種。旧帝国ホテルの建材として使われたことでも有名です。大正8年から採石を始めたカネイリヤマ採石場の跡地の巨大な地下空間を活かした博物館が、大谷資料館です。「地下迷宮の秘密を探る旅 大谷石文化が息づくまち宇都宮」として日本遺産にも認定。

幻想的な大谷石の石切場跡が資料館に

長い間人目にさらされることなく「未知なる空間」とまで呼ばれた深さ30m、2万平方メートル(140m×150m)の広さを持つ地下採掘場跡(カネイリヤマ採石場は大正8年〜昭和61年まで採石)は、平均気温が8度という異空間。
戦争中は中島飛行機の地下秘密工場として、戦後は政府米の貯蔵庫としても使われました。
幻想的な雰囲気に包まれ音響効果もいいことから、現在ではコンサート会場やギャラリーとして注目を集めています。

大谷資料館では大谷石の特性、手掘りや機械の採掘手段などの解説・展示も実施。

近くには大谷石の岩壁が連なる奇観を一望できる「景観公園」もありますが、日本遺産「地下迷宮の秘密を探る旅 大谷石文化が息づくまち宇都宮」の「地下迷宮」とは、もちろん、この大谷資料館(カネイリヤマ採石場跡地)のこと。

明治時代には大谷石を運んだ宇都宮軌道運輸会社(明治29年設立/明治40年に宇都宮石材軌道、昭和6年から東武鉄道移管)が敷かれていましたが、明治30年の宇都宮西原町〜大谷荒針間開業時には、軌間610mm、車夫2人で押す人車鉄道でした(昭和3年まで材木町〜大谷間の人車客車運行実施)。

大谷資料館には往時のの石材トロッコが保存されているのでお見逃しなく。

大谷資料館
名称大谷資料館/おおやしりょうかん
所在地栃木県宇都宮市大谷町909
関連HP大谷資料館公式ホームページ
電車・バスでJR宇都宮駅西口から関東バス大谷資料館行き、立岩行き、新里行き、大谷経由ろまんちっく村行きで30分、大谷資料館入口下車、徒歩5分
ドライブで東北自動車道宇都宮ICから約6.8km、鹿沼ICから約10km
駐車場第2駐車場(200台/無料)・第3駐車場(40台/無料)・第4駐車場(70台/無料)
問い合わせ大谷資料館 TEL:028-652-1232/FAX:028-652-0010
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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