神橋

神橋

栃木県日光市、日光山内の入口、大谷川(だいやがわ)に架けられた朱塗りの木橋が神橋(しんきょう)で、幅6m、長さ26.42m、水面からの高さは10.6m。その昔、日光開山の勝道上人(しょうどうしょうにん)が日光を訪れた時、大谷川の急流に行く手を遮られましたが、神仏に祈り、蛇を川に投げ入れると橋になったという言い伝えがあります。

行者しか渡れなかった神聖な橋は「日本三奇橋」「日本三霊橋」とも

神橋は、奈良時代に架橋され、室町時代から橋脚のない橋として知られていましたが、江戸時代の東照宮造営の際に改修が行なわれ、切り石製の橋脚で補強されています。
寛永13年(1636年)に現在のような神橋に造り替えられてからは、神事・将軍社参・勅使・幣帛供進使などが参向のときのみ使用され、一般の通行は下流の仮橋(日光橋)を通行していました。
明治35年に江戸時代の橋は洪水で流され、現在の橋は明治37年の再建。

昭和に一度解体修理が行なわれましたが痛みが激しく、平成17年に総工費7億5000万円をかけて再度解体修理を実施。

日光二荒山神社の建造物として国の重要文化財に指定され、世界遺産「日光の社寺」に登録されています。

神橋
名称神橋/しんきょう
所在地栃木県日光市上鉢石町
関連HP日光二荒山神社公式ホームページ
電車・バスでJR日光駅・東武日光駅から東武バス中禅寺温泉行き、または湯元温泉行きで5分、神橋下車、徒歩、すぐ
ドライブで日光宇都宮道路日光ICから約2.5km
駐車場日光山内の有料駐車場を利用
問い合わせ日光二荒山神社 TEL:0288-54-0535/FAX:0288-54-0537
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
日本三霊橋

日本三霊橋とは!? 渡った先が聖なる地

霊山・霊場といわれるような聖地には、俗界と聖なる地とを分ける場所が必ずありますが、仏教思想で現世とあの世を隔てる境目にあるとされる三途の川(さんずのかわ)を反映して、多くの霊場では橋がその役割を担っています。栃木県・日光の神橋、富山県・立山

日本三奇橋

日本三奇橋とは!? その奇抜さに脱帽!

山あり谷ありの日本列島にはたくさんの橋がかかっていますが、歴史的に日本三奇橋といわれるのは、甲州(現・山梨県大月市)の猿橋、防州・岩国(山口県岩国市)の錦帯橋、越中新川郡(富山県黒部市)の愛本橋。愛本橋は現存しないため、その代りに日光の神橋

憾満ヶ淵

憾満ヶ淵

栃木県日光市、神橋の上流にある大谷川の奇勝が憾満ヶ淵(かんまんがふち)。男体山(なんたいざん)から噴出した溶岩流でできた渓谷で、岩上に慈雲寺を創建した晃海僧正(こうかいそうじょう=天海大僧正の弟子)が建立した不動明王像が立っています。憾満(

錦帯橋

錦帯橋(きんたいきょう)は、1673(延宝元)年、3代岩国藩主・吉川広嘉(きっかわひろよし)の命により築かれた5連アーチ型の木橋。杭州の西湖にある「錦帯橋」をモデルに架けられたという。猿橋(山梨県大月市)、祖谷のかずら橋(三好市)と並び日本

猿橋

山梨県大月市を流れる桂川に架かる全長30.9m、幅3.3m、谷からの高さ31mの木造橋が猿橋。愛本橋(現存せず)、岩国の錦帯橋とともに、日本三奇橋に数えられています(祖谷のかずら橋、日光・神橋を加える場合も)。橋脚を使わず、両岸から張り出し

よく読まれている記事

こちらもどうぞ