栃木県日光市川俣を流れる鬼怒川の最上流部に築かれた堤高117.0mアーチ式コンクリートダムが川俣ダム。洪水防止、利水、発電を目的にした多目的ダムで、ダム湖が川俣湖です。下流側には切り立った峡谷の瀬戸合峡があり、そこに架る「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」から美しいアーチダムを見学することも可能。
ダム下の瀬戸合峡へはダムサイトから遊歩道利用
利根川では、昭和22年9月のカスリーン台風で、埼玉県北埼玉郡東村(現・埼玉県加須市)で堤防が破壊され、東京都葛飾区は全域が濁流に飲み込まれるなどの大きな被害が生まれました。
利根川水系の鬼怒川でも、洪水防止や首都圏の水供給の増大に伴って多目的ダムの建設が進められ、昭和31年に五十里ダム、昭和41年に川俣ダムが建設されたのです。
見学は、栃木県道23号(川俣温泉川治線)から脇にそれて、ダム駐車場(標高1024m)に車を入れ、標高980mのダムサイトまで400mほど歩く必要があります。
ダムサイトには、川俣ダム管理支所(ダムカード配布)、川俣ダム資料室があり、ダムの役割などを学ぶことができます。
「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」までは、さらに峡谷の道を500mほど歩きますが、401段の階段もあり、1時間ほど必要です(遊歩道開放時間は9:00~16:00/入場は15:00まで)。
湖畔に湧く川俣湖温泉はダム建設に伴って掘り当てられた珍しい温泉(泉質はアルカリ性単純泉)で、日帰り入浴施設「上人一休の湯」があります。
川俣湖温泉のある川俣集落は川俣ダム建設で、水没した旧川俣集落(35戸)から移転したもの。
名称 | 川俣ダム(川俣湖)/かわまただむ(かわまたこ) |
所在地 | 栃木県日光市川俣646‐1 |
関連HP | 川俣ダム公式ホームページ |
電車・バスで | 東武鬼怒川温泉駅から市営バス女夫渕温泉行きで約1時間15分、川俣平家塚下車、徒歩30分 |
ドライブで | 日光宇都宮道路今市ICから約48km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 川俣ダム管理事務所 TEL:0288-96-0281 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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