日光東照宮、陽明門へと上る階段の下に配されるのが御水舎(おみずや)。徳川家康が祀られる日光東照宮の神域中の神域に足を踏み入れる前に、手を洗い、口をすすぎ、心身を清めるための建物です。水盤は、元和4年(1618年)、肥前佐賀藩の初代藩主・鍋島勝茂(なべしまかつしげ)の奉納。
サイフォンの原理で水を供給
花崗岩の水盤は、徳川家康の三回忌で奉納されたものですが、御水舎自体は寛永13年(1636年)の築。
往時には、滝尾神社近く(当時は日光山の社坊が並んでいました)から尾根を越えて水道管を敷設し、サイフォンの原理(途中出発地点より高い地点を通って導く装置)で水を供給していました。
四隅に3本ずつ、合計12本の柱も花崗岩(白御影石)製なのは、水による腐食を考慮して。
欄間部分の波彫刻から光が漏れ入るという優雅な設計で、蟇股の彫刻は波に鯉。
神社の境内に専用の御水舎を設置したのは東照宮が初といわれています。
日光東照宮・御水舎は、国の重要文化財に指定。
日光東照宮・御水舎 | |
名称 | 日光東照宮・御水舎/にっこうとうしょうぐう・おみずや |
所在地 | 栃木県日光市山内2301 |
関連HP | 日光東照宮公式ホームページ |
電車・バスで | 東武日光駅から東武バス世界遺産めぐりで勝道上人像前下車、徒歩10分 |
ドライブで | 日光宇都宮道路日光ICから約3km |
駐車場 | 100台/有料 |
問い合わせ | 日光東照宮社務所 TEL:0288-54-0560/FAX:0288-54-0061 |
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