【旅に使える!】 日光二荒山神社 見どころガイド

日光開山の勝道上人が男体山に登拝し、本宮(現・本宮神社)を建立したのが始まりという古社、日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)。東照宮建立以前の山岳信仰を今に伝える社で、世界遺産に指定される「日光の社寺」(二社一寺)のひとつ。二荒山(ふたらさん)とは男体山のことです。

日光二荒山神社 見どころガイド

江戸時代までは現在の輪王寺を中心とした神仏習合の日光山でしたが、明治初年の神仏分離、修験道の廃止で日光山輪王寺、日光二荒山神社、日光東照宮に分かれ、これが俗にいう二社一寺ですが、ルーツは同じ。

男体山山頂に奥宮、中禅寺湖畔に中宮祠、日光山内に本社(新宮権現)で、別宮の本宮神社(本宮権現)、滝尾神社(滝尾権現)と日光三社権現を形成、ここが重要です。
まさに男体山を神体と仰ぐ信仰と、山岳修験(日光修験)、そして仏教(天台宗)が習合した聖域となっていたのです。

日光東照宮と日光山輪王寺そして輪王寺大猷院(徳川家光廟所)に囲まれた日光二荒山神社は、その里宮的な本社(新宮権現)というわけです。

日光の名も、二荒山(男体山)の音読み「ニコウ」に由来するといわれ、訓読み「フタラ」は補陀落(ふだらく=観音菩薩が住むとされる伝説上の浄土)に由来するのです。

日光二荒山神社の本殿は、元和5年(1619年)、2代将軍・徳川秀忠の造営で、現存する日光山内で最古の建築物です。
また、意外に知られていませんが、神橋も二荒山神社の管理する橋。

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  1. 拝殿
    神仏習合時代に日光三社権現を拝観した場所
    創建当時の建築様式が残される建物で、ここまでは無料エリア
    右側の祈祷受付所で祈祷の申し込みも可能
    国の重要文化財に指定、世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産
  2. 本殿
    日光山内で唯一、江戸時代初期の造営(徳川秀忠時代)の姿を残す建築物
    本殿にもっとも近づけるのが神苑(有料エリア)です
    国の重要文化財に指定、そして世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産
  3. 日枝神社
    ここから神苑(有料エリア)です
    比叡山の麓・日吉神社(現・日吉大社)から山王権現を勧請したのが始まり
    2m四方という小さな社殿ですが天台宗との結びつきを示す貴重な遺構
    国の重要文化財に指定
  4. 大国殿
    仏教の神で、七福神にも祀られる大黒天を祀る
    農業・商業・医療の神である大己貴命が習合した姿
    国の重要文化財、そして世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産
  5. 神輿舎
    例祭『弥生祭』に使われる神様が乗る神輿(しんよ=みこし)を奉安する建物
    日光東照社仮殿の拝殿を移築したもので初期の素朴な姿を今に伝える建築物
    国の重要文化財、世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産
  6. 化け燈籠
    承応5年(1292年)、鹿沼勝綱の寄進
    幻覚を生む灯籠と恐れられ、70ヶ所以上の刀傷が残されています
    国の重要文化財
  7. 朋友神社
    学問・知恵の神様である少名彦名命(すくなひこなのみこと)が祭神の社
    国の重要文化財に指定、世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産
  8. 二荒霊泉
    「薬師の霊泉」と、「酒の泉」の2つの泉が引き込んだもの
    若返りの泉といわれ霊水を汲むためのペットボトルも用意
【旅に使える!】 日光二荒山神社 見どころガイド
開催日時東照宮の2つと相互リンクをお願いします
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