両国国技館

両国国技館

明治42年、両国の回向院(えこういん)境内に建てられたのが国技館のはじまり。江戸時代に勧進相撲が回向院で行なわれたのが由来で、その後、昭和33年に日大が買収し、昭和57年まで日本大学講堂として使われていました。現在の両国国技館は、国鉄バス駐泊場(旧両国貨物駅跡地)に建設され、昭和60年の1月場所から使われる2代目。

1階には相撲博物館を併設

初代の国技館は、「大鉄傘」(てっさん)の別名ももつ、日本初のドーム屋根を備えた西洋風建築物で、設計は東京駅などを手がけた建築家・辰野金吾。
その後は火災による焼失や、戦後はGHQの意向で大相撲が開催されず、日大講堂などを経て、昭和58年に解体されています。
その間の昭和29年、蔵前に純和風の国技館が完成。新しい大相撲の殿堂として、昭和の大相撲全盛時代を支えました。

現在の新両国国技館は、昭和60年1月9日に落成式が行なわれています。
落成式では千代の富士と北の湖の両横綱による三段構えを披露。

大相撲の本場所のほか、全日本ロボット相撲大会、国技館5000人の第九コンサート(2月)などの会場としても使われています。

最新のテクノロジーを駆使し、吊り屋根や土俵は自動昇降で格納が可能。
そのため、2020年東京オリンピックではボクシング競技会場に活用されています。

国技館1階には相撲博物館も併設され、歴代横綱の錦絵や番付、力士の化粧廻し、相撲に関する資料を展示。
大相撲開催日を除き、開館日(平日)に見学が可能(大相撲東京本場所中には大相撲観覧者のみ見学可)。

両国国技館
名称両国国技館/りょうごくこくぎかん
Ryogoku Kokugikan Sumo Hall
所在地東京都墨田区横網1-3-28
関連HP国技館公式ホームページ
電車・バスでJR両国駅から徒歩2分、都営地下鉄大江戸線両国駅から徒歩5分
ドライブで首都高速本町ランプから約2km
駐車場なし/駅構内自家用自動車整理場(22台・有料)など利用
問い合わせ両国国技館 TEL:03-3625-2111/FAX:03-3625-2118
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
両国橋

両国橋

東京都中央区(西側)と墨田区(東側)の間を流れる隅田川(旧・大川)に架る橋が両国橋。貞享3年(1686年)に利根川東遷で武蔵・下総国境が変更されるまでは、現在の墨田区側が下総国だったため、両国橋という名が生まれています。現在の橋は、昭和5年

旧安田庭園

本庄松平氏(常陸笠間藩、のち丹後宮津藩)の下屋敷だった地で、庭園は元禄年間(1688年〜1704年)に笠間藩初代藩主となった本庄宗資(ほんじょうむねすけ)が築いた大名庭園。明治時代に安田財閥を起こした安田善次郎の所有になったので旧安田庭園の

東京水辺ライン両国発着場

都立公園を管理する東京都公園協会が運航する水上バスが「東京水辺ライン」。両国発着所をメインポートにして、浅草(二天門)からお台場海浜公園を結ぶ「浅草・お台場クルーズ」、葛西臨海公園まで足を伸ばす「葛西・浅草クルーズ」、そして葛西臨海公園とお

よく読まれている記事

こちらもどうぞ