東京都江東区猿江1丁目、 江東デルタ地帯を東西に流れる小名木川の中央、新扇橋と小松橋間に位置する閘門(こうもん)が扇橋閘門。パナマ運河と同様に、水位差を調節して船の通航を可能にする施設が閘門で、小名木川では東西の水位差(最大で3mほど)を克服し、船の通航を確保するために扇橋閘門が設けられています。
「東京のミニパナマ運河」として注目される閘門
2つの水門に挟まれた水路(閘室)に船を入れ、水位を人工的に昇降させることにより船を通過させるというもので、構造的にはパナマ運河などと同じです。
閘門は、鋼製単葉ローラーゲートで、門扉高さは、前扉が5.9m、31t、後扉が7.3m、39t(幅はともに11m)。
船が入って水位調節される閘室は、全長110m、幅員11m。
通航できる船舶は全長90m以内、幅8m以内、高さ4.5m以下で、カヌーやカヤックなどで通航できることから(「江東内部河川における船舶の通航方法」を守って通航を)、「東京のミニパナマ運河」が体感できると注目を浴びています。
水位調節する水は、サイフォン設備を使って隅田川の水を取り込み、河川の浄化の役割をも果たしています。
新扇橋側にある前扉横に監視所があり、接近する船を確認後、ゲートの開閉と水位調節を行なっています(閘門に信号機が付いています)。
小名木川右岸には扇橋閘門防災船着場がありますが、通常は利用できません。
扇橋閘門 | |
名称 | 扇橋閘門/おおぎばしこうもん |
所在地 | 東京都江東区猿江1-5-18 |
関連HP | 東京都水道局公式ホームページ |
電車・バスで | 都営新宿線・東京メトロ半蔵門線住吉駅から徒歩10分 |
問い合わせ | 東京都江東治水事務所水門管理課 TEL:03-5620-2493/FAX:03-5620-2496 |
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