東京都小金井市関野町1丁目、旧小金井街道・玉川用水北側に広がる80haもの広大な都立公園が、小金井公園。日比谷公園の4.9倍、上野公園の1.5倍という広さを誇り、広々とした草地、武蔵野の面影を残す雑木林、桜の園、バーベキュー広場、テニスコート、子どもの広場、ドックラン、「江戸東京たてもの園」などが配されています。
東京緑地計画で誕生した小金井大緑地が前身
昭和15年、紀元2600年記念事業で計画された小金井大緑地が前身。
東京緑地計画で、砧(きぬた/80ha)、神代(71.5ha)、小金井(91ha)、舎人(101ha)、水元(169ha)、篠崎(現・江戸川区/124ha)の6ヶ所に設けられた大緑地のひとつで、大都市の過大膨張抑制のために現在の23区に相当する東京市の外周に大緑地を核にして環状緑地帯(グリーンベルト)を設けようとしたもの。
戦時下では、防空計画にも取り入れられ、緑が守られたのです。
小金井大緑地は、東宮御仮所が空襲で焼失したことを受け、戦後、東宮御仮寓所(とうぐうごかぐうしょ)に使用され(学習院中等科時代から約3年半、平成天皇が皇太子時代を過ごしています)、また農地解放で敷地の4割を失っていますが、昭和29年に都市公園として開園。
園内には、ヤマザクラ、サトザクラ、ソメイヨシノなど1700本植栽されていますが、そのうち「桜の園」(2.9ha)では430本が1ヶ月にわたって開花します。
隣接する玉川上水の堤の桜並木はヤマザクラが中心で、将軍吉宗の時代に植えられものが始まり。
雑木林は、コナラ、クヌギ、アカマツなどで、16ha。
その大部分がバードサンクチュアリになっているため、立ち入り不可の場所も。
紅葉も見事で、例年11月中旬~11月下旬頃が見頃に。
広々とした草地エリアのユーカリ広場ではバーベキューが可能(バーベキュー広場は予約制)。
手ぶらでバーベキューが楽しめるBBQショップも併設されています。
ユーカリ広場西側にある小金井公園ドッグランは、小金井公園サービスセンターの窓口で利用を受付(最初の利用時に利用者の登録手続が必要)。
大人用・子供用(補助付き・補助なし)など、14インチ〜27インチの各種サイズの自転車の貸し出しも実施。
サイクリング専用コースのほか練習場も用意されています。
つつじ山広場の「ふわふわドーム」、ソリゲレンデは、ファミリーに大人気です。
桜の園の南にあるSL展示場では、C57186と3等客車のスハフ322146を静態保存。
地元の要望で、昭和50年に設置されています。
売店は、正門を入った先に「パークス小金井店」があり、軽食ではたてもの園前広場に「そば茶屋さくら」が営業。
小金井公園 | |
名称 | 小金井公園/こがねいこうえん |
所在地 | 東京都小金井市関野町1-13-1 |
関連HP | 東京都公園協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR武蔵小金井駅から西武バス、小金井公園西口下車。または、関東バス三鷹駅行きで江戸東京たてもの園前、小金井公園前、スポーツセンター入口、下車 |
ドライブで | 中央自動車道調布ICから約8km |
駐車場 | 第1駐車場(454台/有料)・第2駐車場(114台/有料) |
問い合わせ | 小金井公園サービスセンター TEL:042-385-5611 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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