大隈重信の墓

大隈重信の墓

東京都文京区大塚5丁目にある真言宗豊山派の大本山が護国寺。その墓地には数多くの著名人が眠っていますが、ひと際目を引くのが大隈重信の墓(おおくましげのぶのはか)。明治15年に東京専門学校(早稲田大学)を創立し、内閣総理大臣(第8代・第17代)を務めた大隈重信は、大正11年1月10日没。

大隈重信の墓は、護国寺の墓地に

大正11年1月10日、早稲田の私邸で没した大隈重信は、一般人の参列ができない国葬ではなく、30万人の一般市民が参列するという前代未聞の「国民葬」で送られ、護国寺の大隈家墓所に埋葬されています(墓石は3段で高さ181cm)。

大学受験シーズンになると、早稲田大学合格を墓前で祈願する受験生の姿も。

境内には、大隈重信のほかに国葬をもって送られた三条実美(さんじょうさねとみ)、やはり国葬だった山県有朋(やまがたありとも)ら明治政府の有力者や、旭日大綬章を実業家として初めて受賞した大倉財閥の設立者(鹿鳴館、帝国ホテル、帝国劇場などを設立)・大倉喜八郎、三井財閥の総帥・団琢磨(だんたくま)、安田財閥の祖・安田善次郎など実業家、さらに作曲家・團伊玖磨、建築家・ジョサイア・コンドル(Josiah Conder=ジョサイア・コンダー)、漫画『巨人の星』・『あしたのジョー』・『タイガーマスク』で有名な梶原一騎(かじわらいっき)、空手の大山倍達などが眠っています。

故郷の佐賀県佐賀市に大隈重信旧宅、大隈記念館があります。
早稲田大学構内の大隈庭園は、終焉の地、大隈邸(現・大隈会館)の庭園です。

大隈重信の墓
名称 大隈重信の墓/おおくましげのぶのはか
所在地 東京都文京区大塚5-40-1
関連HP 護国寺公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ有楽町線護国寺駅から徒歩すぐ
ドライブで 首都高速5号線護国寺出口から約500m
駐車場 桂昌殿駐車場(70台/有料)を利用
問い合わせ 護国寺 TEL:03-3941-0764/FAX:03-3941-0721
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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