聖蹟桜ヶ丘駅

聖蹟桜ヶ丘駅

東京都多摩市関戸1丁目にある京王電鉄京王線の駅が、聖蹟桜ヶ丘駅(せいせきさくらがおかえき)。大正14年3月24日、玉南電気鉄道の関戸駅として開業した歴史ある駅で、昭和12年5月1日、 聖蹟桜ヶ丘駅に改称。京王線の難読駅名のひとつ。

列車接近メロディは『カントリー・ロード』

聖蹟桜ヶ丘駅

大正13年5月25日、もっとも難工事が予想された多摩川橋梁の架橋を手始めに、関戸〜八王子間の工事に着手した玉南鉄道。
関戸停留場は、乗降場と簡単な建物のみという簡素な駅でした。
敷設された線路は、西府村の中河原から多摩川の鉄橋を渡り関戸に達しますが、駅手前のカーブは当時の政治や地元住民の思惑が絡んだ曲線とのこと(上の空撮画像を参照)。

新宿〜東八王子間の直通運転が開始されるのは京王電気軌道になってからの昭和3年5月22日で、新宿直通により今日ある発展が築かれたのです。

平成7年公開、スタジオジブリのアニメ映画『耳をすませば』は、東京都多摩市が舞台で、街並みなども東京都多摩市の京王線聖蹟桜ヶ丘駅、百草園駅周辺をモデルにしていることから、聖蹟桜ヶ丘駅の列車接近メロディは、『耳をすませば』の主題歌『カントリー・ロード』になっています。

駅名の聖蹟桜ヶ丘は、一帯の通称名で、聖蹟は昭和初期に天皇の行幸した地などを呼び習わした言葉。
一帯の丘陵は、明治天皇が兎狩や鮎猟のために4度も訪れている場所だったため、昭和5年、関東にも明治天皇の記念館をという機運が高まり、多摩聖蹟記念館が大松山(現・都立桜ヶ丘公園)に建設され、駅名もそれに合わせて変更されたのです。
多摩聖蹟記念館も旧多摩聖蹟記念館として現存、公開されています。

京王ライナー、Mt.TAKAO号(新宿行き)、特急、急行、区間急行、快速、各駅停車が停車。
あまり知られていませんが、京王電鉄本社(登記上の本店は新宿区)、京王自動車本社、京王ストア本社なそも聖蹟桜ヶ丘駅前にあります。

京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターには京王ストア、京王百貨店聖蹟桜ヶ丘店などが入店し、地域の中核施設になっています。

聖蹟桜ヶ丘駅
名称 聖蹟桜ヶ丘駅/せいせきさくらがおかえき
所在地 東京都多摩市関戸1丁目
関連HP 京王電鉄公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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