東京都大田区平和の森公園、大森ふるさとの浜辺公園に隣接する地に建つ、大森海岸の海苔養殖の歴史を伝えるミュージアムが、大森海苔のふるさと館。江戸時代から昭和初期まで日本一の海苔生産地で、「本場乾海苔」として称賛された大森の海苔の歴史を学ぶことができます。
重要有形民俗文化財「大森及び周辺地域の海苔生産用具」も収蔵
呑川(のみかわ=現在は埋め立てられ旧呑川緑地に)が豊かな栄養を運び込み、海苔の養殖が盛んだった大森海岸。
海苔養殖技術を全国各地に伝えられたことから「海苔のふるさと」とも呼ばれていますが、水質の悪化と東京湾の埋め立てにより、昭和37年に漁業権を放棄、海苔の養殖業者は加工販売業者へと転じたのです。
こうして終焉を迎えた大森海岸の海苔の養殖ですが、国の重要有形民俗文化財「大森及び周辺地域の海苔生産用具」(881点)のを含む海苔養殖資料を収蔵展示する施設が、大森海苔のふるさと館です。
1階の展示は、「海苔のまち 大森の記憶」では、海苔の養殖に使われた「べかぶね」、「海苔採り伝馬」と呼ばれた漁労用の小舟を復元展示。
加工する場だった海苔付け場なども再現され、海苔づくりの工程がわかる仕組みです。
2階の展示は、「海苔づくりの1年と道具」で、海苔を育てるため海中に立てた篊(ひび)、海苔網、海苔切りの道具などを展示しています。
海苔が採れる11月~翌4月までの期間限定で「海苔つけ体験」も実施(往復はがきで申し込みが必要)。
平成19年、大森ふるさとの浜辺公園が開園したことを契機に、地元の元海苔生産者が中心になって、再び大森の海で海苔を育てようという取り組みがスタート。
大森ふるさとの浜辺公園内の人工海浜に海苔網を張り、海苔を育てています。
大森海苔のふるさと館 | |
名称 | 大森海苔のふるさと館/おおもりのりのふるさとかん |
所在地 | 東京都大田区平和の森公園2-2 |
関連HP | 大森海苔のふるさと館公式ホームページ |
電車・バスで | 京浜急行平和島駅から徒歩15分 |
ドライブで | 首都高速平和島ICからすぐ |
駐車場 | 大森ふるさとの浜辺公園駐車場(143台/有料) |
問い合わせ | 大森海苔のふるさと館 TEL:03-5471-0333/FAX:03-5471-0347 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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