東京都練馬区東大泉6丁目、「日本の植物学の父」といわれる牧野富太郎(まきのとみたろう)博士が大正15年から昭和32年に没するまで暮らした邸宅の「我が植物園」と愛した庭を公園にしたのが、牧野記念庭園。庭の一角にはスエコザサに囲まれた牧野富太郎像が置かれています。
スエコザサに囲まれた牧野富太郎博士の胸像
牧野富太郎博士の胸像は、群馬県高崎市出身で、『熊の平駅殉難慰霊の像』などを手掛けた分部順治(わけべじゅんじ)の作品。
昭和60年の制作なので、高知県立牧野植物園の牧野富太郎像(立像/昭和49年造立/彫刻家・本郷新の作品)の方が古いことになります。
目下、牧野富太郎像は高知の立像と、練馬の胸像の2ヶ所だけ。
胸像の周りに植栽されたスエコザサ(学名ササエラ・スエコアナ・マキノ)は、博士よりも先、昭和3年に他界した寿衛子夫人を偲んで名づけられた笹です(アズマザサの変種で、本来は宮城県以北に自生)。
昭和のはじめ、東北大学の研究者の案内で仙台市広瀬川沿いの三居沢(さんきょざわ)を訪れた際に新種の笹を発見。
力強さと美しさを兼ね備えた見た目からか、スエコザサと命名しています。
「世の中のあらん限りやスエコ笹」は博士の詠んだ句で、天王寺・牧野富太郎の墓(東京都台東区谷中)にもこの句が刻まれています。
牧野記念庭園・牧野富太郎像 | |
名称 | 牧野記念庭園・牧野富太郎像/まきのきねんていえん・まきのとみたろうぞう |
所在地 | 東京都練馬区東大泉6-34-4 |
関連HP | 牧野記念庭園公式ホームページ |
電車・バスで | 西武鉄道大泉学園駅から徒歩5分 |
ドライブで | 関越自動車道練馬ICから約3km |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 牧野記念庭園 TEL:03-6904-6403/FAX:03-6904-6404 |
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