東京都荒川区西日暮里1丁目にあるJR常磐線の駅が、三河島駅(みかわしまえき)。明治38年4月1日、日本鉄道の駅として開業した歴史ある駅で、現在は島式ホーム1面2線を有する高架駅に。1日平均乗車人員は1万人程度で、常磐線快速区間の駅としては最少。「23区内の秘境駅」と呼ばれることも。
JR東日本『東京23区内秘境駅ラリー』では秘境駅に認定!
当初の常磐線は、田端駅でスイッチバックして上野方面に進んでおり、明治38年4月1日に現在のカーブして日暮里駅へと入る路線が開通、同時に日暮里駅、三河島駅開業しています。
尾竹橋通り沿いに駅の出入口があるため、決して不便な駅ではありませんが、徒歩圏内に日暮里駅、西日暮里駅、町屋駅があるため、乗降客数が少なくなっています。
そのため、JR東日本が令和5年3月17日〜5月7日に実施した『東京23区内秘境駅ラリー』にも秘境駅(全5駅)に認定されています(「これまでに降りたことがない」、「周辺に何があるのか思い出せない」駅というのが定義で、なんと田端駅も秘境駅に認定されています)。
徳川家康の江戸入封の際、三河から連れてきた伊藤氏(伊藤七家)が領有などという説もありますが、実はそれ以前から三河島の名があることから、三本の川(中川・古利根川・荒川)に囲まれた中洲という地形由来と推測できます(太田道灌時代に武家歌人の木戸三河守孝範が暮らしたからという説もあります)。
昭和37年5月3日には、三河島駅構内で脱線した貨物列車に下り電車が衝突、さらに上り電車も衝突という「三河島事故」と呼ばれる列車脱線多重衝突事故が発生。
死者160人、負傷者296人を出す大惨事になっています。
この事故をきっかけに、自動列車停止装置 (ATS) が計画を前倒しにして国鉄全線に設置されたのです(国鉄はこの事故と、後の鶴見事故をきっかけに、保有するプロ野球球団「国鉄スワローズ」を売却)。
駅北側の浄正寺に三河島観音(三河島事故慰霊碑)が立っています。
三河島駅 | |
名称 | 三河島駅/みかわしまえき |
所在地 | 東京都荒川区西日暮里1丁目 |
関連HP | JR東日本公式ホームページ |
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