神明都電車庫跡公園

神明都電車庫跡公園

東京都文京区本駒込4丁目、文京区勤労福祉会館に隣接する文京区の区立公園が、神明都電車庫跡公園。その名の通り、東京都電の神明町電車車庫跡地を再生した公園で、都電6000形(6063号)、電動無蓋貨車の乙1形乙2号(昭和16年に乙10型を改造)がホームをかたどった場所に静態保存されています。

昭和46年廃止の神明町電車車庫を再生した公園

本郷台地に上がる斜面を利用してインクルーシブ遊具(体に障がいがある子も、ない子も一緒になって遊ぶことができる遊具)も置かれ、どんな子どもたちにも多様な仲間と出会うことができるインクルーシブ公園としての機能も有しています(文京区としては初の導入)。
毎年6月上旬〜8月下旬頃にはじゃぶじゃぶ池、インクルーシブ遊具「水のテーブル」も誕生します。

都電の神明町電車車庫(神明町電車営業所)は不忍通りに面した車庫で、大正9年10月1日に大塚車庫の分車庫として開設(昭和46年3月18日廃止)。
担当していたのは、都電の20系統の江戸川橋〜須田町(昭和46年3月18日廃止)と40系統の神明町車庫前〜銀座七丁目(昭和42年12月10日廃止)です。
都電の拠点として最盛期には40台ほどが収容できる規模があり、現在は公園と都営住宅、文京区勤労福祉会館、文京区立本駒込図書館に転用されています。

都電などの展示スペースは、門扉があり、9:00〜17:00まで開放され、それ以外は閉鎖される仕組み。
静態保存される都電のみ、月2回(第2水曜、第4日曜)車内開放も行なわれています。

都電6000形(6063号)は、昭和24年3月の製造で(6000形は290両が製造され、台数としては一番多い車両)、青山車庫に配属されたのを皮切りに、大久保車庫、南千住車庫を経て、昭和42年9月に神明町車庫に配属され、昭和45年12月に荒川車庫へ転属になり、昭和53年4月に廃車になりました。

乙2号は昭和16年製造で、荒川車庫で資材運搬などで使用されたのち、昭和46年3月に廃車に。

都電20系統

江戸川橋〜音羽七丁目〜音羽三丁目〜護国寺前〜大塚仲町〜氷川下町〜丸山町〜駕篭町〜上富士前町〜神明町(神明町車庫前)〜動坂町〜道灌山〜駒込坂下町〜団子坂〜千駄木町〜八重垣町〜宮永町〜池之端七軒町〜動物園前〜上野公園〜広小路〜黒門町〜末広町〜旅篭町〜万世橋〜須田町

都電40系統

神明町(神明町車庫前)〜動坂町〜道灌山〜駒込坂下町〜団子坂〜千駄木町〜八重垣町〜宮永町〜池之端七軒町〜動物園前〜上野公園〜広小路〜黒門町〜末広町〜旅篭町〜万世橋〜須田町〜神田駅前〜今川橋〜室町三丁目〜室町一丁目〜日本橋〜通三丁目〜京橋〜銀座二丁目〜銀座四丁目〜銀座七丁目

神明都電車庫跡公園
インクルーシブ遊具
神明都電車庫跡公園
名称 神明都電車庫跡公園/しんめいとでんしゃこあとこうえん
所在地 東京都文京区本駒込4-35
関連HP 文京区公式ホームページ
電車・バスで JR、東京メトロ駒込駅から徒歩15分
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 文京区みどり公園課 TEL:03-5803-1252/FAX:03-5803-1361
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
池之端児童遊園(池之端七軒町停留場跡)

池之端児童遊園(池之端七軒町停留場跡)

上野・不忍池の北、不忍通り沿いの東京都台東区池之端2丁目にある児童公園が、池之端児童遊園。都電最盛期の都電20系統(江戸川橋~須田町)、37系統(三田~駒込千駄木町)、40系統(銀座七丁目〜神明町車庫)の池之端七軒町停留場跡周辺を公園化した

都電おもいで広場

都電おもいで広場

東京都荒川区西尾久8丁目、東京都交通局荒川電車営業所(荒川車庫)内に平成19年5​月にオープンした広場が都電おもいで広場。懐かしい都電の停留場をイメージしたスペースに、昭和29年製造の5500形(5501号車)、昭和37年製造の旧7500

 

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