所子豪農集落(大山町所子伝統的建造物群保存地区)

大山町所子(ところご)の集落は、重要文化財で本家の「門脇家住宅」、隣の「南門脇家」(県指定保護文化財)、道路を挟んで前の「東門脇家」・美甘家住宅(国登録有形文化財)とを中心にした豪農集落。所子は中世には京の賀茂御祖神社(下鴨神社)の社領だった地です。

門脇家、南門脇家、東門脇家と豪農の家も現存!

所子集落の中心には大山への参詣道である坊領道(ぼうりょうみち)が通り、南東の「カミ」、北西の「シモ」と呼ばれる2つの家屋群から成り立っています。
集落内の建物は坊領道に沿って敷地を構え、主屋の棟は道に並行しているのが特長。地区内には大山から日本海へ流れる阿弥陀川から引いた水路が流れ、風情あふれる町並みが現存。
天保14年(1843)の絵図に描かれた地割などが良好に保たれ、棟札などから建築様式の推移や集落の発展過程を読み取ることができることが特徴で、25.8haが国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。

汗入郡(あせりごおり・あせりぐん)の大庄屋を務めた、所子村の門脇家は江戸時代初めの延宝年間(1673年〜1681年)~天和年間(1681年~1683年)頃、初代・門脇三右衛門のとき、汗入郡平木村から所子村へ移り住み、田畑の集積を実施して幕末の弘化4年(1847年)には阿弥陀川流域29ヶ村の78町3反・1106石を持つ大地主に成長しました。

ちなみに鳥取県内で国の「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)に指定されるのは倉吉市打吹玉川地区(平成10年指定)と大山町所子地区(平成25年指定)の2地区。全国で唯一、都道府県レベルで八頭郡智頭町の板井原集落を「鳥取県選定伝統的建造物群保存地区」に指定しています。

大山町所子伝統的建造物群保存地区
名称 大山町所子伝統的建造物群保存地区/だいせんちょうところごでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく
所在地 鳥取県西伯郡大山町所子
関連HP 大山町公式ホームページ
電車・バスで JR大山口駅から徒歩15分
ドライブで 山陰自動車道大山ICから約500m
駐車場 町立武道館駐車場(無料)を利用
問い合わせ 大山町商工観光課 TEL:0859-54-3111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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