列車のワゴン販売で駅弁、コーヒー、アイスクリームなどを購入した経験のある人は多いかと思いますが、それも昔語りになる日が近づきつつあります。新幹線で残されているのは、JR東日本の速達タイプなど、一部だけ。すでに車内販売のある列車は、かなり「贅沢な存在」ということに。目下、車内販売が残される列車を紹介しましょう。
新幹線でも車販が残るのは、JR東日本だけ

東海道新幹線のホームで乗車風景を見てみると、多くの人がドリンク類や弁当などを手にしています。
東海道新幹線のワゴン販売は2023年10月31日に終了し、グリーン車でパーサーが直接商品を届けるサービスのみ残されたかたちです。
山陽新幹線や、九州新幹線、北海道新幹線も全廃となり、新幹線存続するのはJR東日本のみに。
JR東日本の東北新幹線「はやぶさ」、上越新幹線「とき」、北陸新幹線「かがやき」・「はくたか」、秋田新幹線「こまち」、山形新幹線「つばさ」では原則として車内販売の営業があり(全区間、一部区間非営業の列車も)、貴重な存在となっています。
新幹線+車内販売で、スジャータのカチカチのアイス(スジャータハイクオリティアイスクリーム)を味わうことができるのは、東北新幹線(「はやぶさ」のみ)、山形新幹線、秋田新幹線、上越新幹線、北陸新幹線の車内ワゴンによる販売だけとなっています。
東海道・山陽新幹線の場合は、「のぞみ」・「ひかり」グリーン車でモバイルオーダーによる車内販売(パーサーが座席までお届け)が実施されています。
夏場はアイスコーヒーとの最強コンビが実現するので、お見逃しなく。
在来線の車内販売で駅弁は購入できない!?

在来線で車内販売が行なわれている列車は、すでに絶滅危惧種に。
JR東海、JR西日本社は、2015年3月までに在来線の特急での車内販売を全廃。
寝台特急の「サンライズ出雲」ですら車内販売はありません。
JR九州、JR北海道も2019年2月28日に車内販売を全廃。
北海道をカニ族が周遊券を使って旅した時代、急行列車でも愛用された車内販売が、特急ですらなくなったのです。
JR四国も2003年10月に車内販売を全廃しています。
JR東日本も2019年3月15日に車内販売を大幅に縮小、現在、ワゴンによる車内販売が実施されるのは、定期列車の中央本線特急「あずさ」、常磐線特急「ひたち」のみで、飲み物、菓子類が中心の販売です。
つまり、松本駅から下りの「あずさ」に乗車しても塩尻駅の「とり釜めし」(お弁当のカワカミ製造)の販売はなく、駅弁も乗車前に購入しておかないと、終点まで空腹を我慢するか、菓子・スナック類(プレーンワッフル、じゃがりこ、ほたて貝柱など)でまぎらすことに。
この特急「あずさ」、「ひたち」でもスジャータのカチカチのアイス(スジャータハイクオリティアイスクリーム)は取り扱っていて、「溶けるまで待つか、果敢に戦いを挑むかという、今や貴重な体験」を楽しむことができます。
JR東日本管内では、首都圏JR線の普通列車グリーン車(2階建て車両)で、客室乗務員「グリーンアテンダント」(JR東日本サービスクリエーションが担当)が車内改札を兼ねて車内販売を実施。
バケットに菓子や飲料を入れて、通路を巡回しています。
関東では、「走る喫茶室」がキャッチフレーズで人気を博した小田急のロマンスカーも2016年にシートサービス(飲料と軽食を客席まで届けるサービス)を廃止、2021年3月13日には車内販売も廃止されています。
もともと、シートサービスは「日東紅茶」ブランドを擁する三井農林が、採算を離れて紅茶の普及宣伝として実施したもの(後に森永製菓も参加)。
1981年には「走る喫茶室」のスチュワーデス役(「日東紅茶」の呼称)を古手川祐子が演じるテレビドラマ『想い出づくり。』(TBS系列)が放送されたように、一時は花形の乗務員、サービスだったのですが、コンビニなどの普及で、こうしたサービスの復活は夢物語になっています。
| 今や車内販売は贅沢な存在、「車内販売のある列車」に乗りたい! | |
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