平家屋敷民俗資料館

平家屋敷民俗資料館

徳島県三好市、山深い西祖谷山村(にしいややまそん)にある江戸時代の茅葺き民家を再生したミュージアムが、平家屋敷民俗資料館。西祖谷山村は、平家滅亡後、安徳天皇の御典医・堀川内記(ほりかわないき)が残党とともに入山し、豊富な薬草を使って医業や神官を務めたと伝えられる落人伝説の地です。

「祖谷の平家落人伝説」を紹介するミュージアム

蜂須賀家政(徳島藩祖で尾張国出自、父・蜂須賀正勝が豊臣秀吉の四国攻めで活躍)が阿波に入国する際には、祖谷山の豪族は反旗を翻がえして戦い(蜂須賀氏入部反対運動)、負傷者の治療にもあたっています。
祖谷軍は鎮圧され、堀川家も罰せられましが、後に赦されて西岡の名主となり姓を西岡と改め、西岡家代々として今日に至っています。

平家屋敷民俗資料館では平家の赤旗など平家に由来する宝物、古文書、生活用具などの民俗資料を展示公開。
令和3年9月28日に館内展示をリニューアルし、医者、藍染、庄屋、家を作る道具、役所関係の文書などを10コーナーに分け、わかりやすく解説。
庭には樹齢800年を超えるというモクセイの巨樹(キンモクセイ、ギンモクセイ)、さらには椿、モミジも茂り、平家落人伝説(へいけおちうどでんせつ)を今に伝えています。

東祖谷にも「東祖谷歴史民俗資料館」、平国盛の子孫が暮らしたという阿佐家住宅(東祖谷阿佐)などがあり、「祖谷平家伝説」を伝えています。
耕作も難しい山の斜面という地勢から、落ち延びた平家一族が身を隠すように暮らしたのだと推測され、平家の落人伝説は全国各地にありますが、墓地は築かず、大きな墓石も立てない、美しい公家言葉を使う人がいたなど、祖谷には信憑性のあるエピソードが数多く残されています。

平家屋敷民俗資料館
名称 平家屋敷民俗資料館/へいけやしきみんぞくしりょうかん
所在地 徳島県三好市西祖谷山村東西岡46
関連HP 平家屋敷民俗資料館公式ホームページ
ドライブで 徳島自動車道井川池田ICから約30km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 平家屋敷民俗資料館 TEL:0883-84-1408/FAX:0883-84-2029
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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