徳島県鳴門市にある極楽寺は、四国八十八ヶ所霊場第2番札所で、行基の開基と伝えられる高野山真言宗の古刹。札所1番の霊山寺から徒歩で20分ほどの位置という近さです。寺伝では、弘仁6年(815年)、空海がこの地を訪れ、37日間『阿弥陀経』を読誦したところ、結願の日に阿弥陀如来が出現。それを刻んで本尊とし第2番札所と定めました。
本尊の阿弥陀如来像は国の重要文化財
極楽寺境内からは平安時代の古瓦が多数出土していることから平安時代には伽藍が整備されていたと推測されます。
朱塗りの仁王門をくぐると美しい庭園が広がり、その先の石段を上った正面に本堂が。
方丈の前の樹齢1200年と推定される大杉は「長命杉」と呼ばれ、空海の手植えと伝えられています。
諸堂は天正年間に阿波侵攻の長宗我部元親軍の兵火で焼失し、江戸時代の再建。
本堂は、万治2年(1659年)、徳島藩3代藩主・蜂須賀光隆(はちすかみつたか)の再建。
空海自刻と伝えられる本尊の阿弥陀如来像は国の重要文化財に指定されています。
この本尊の発する後光が鳴門の長原沖の漁場を照らすほどに明るく、漁の妨げになったので、漁師たちは本堂の前に小さな山を築き、以後は大漁となったとも。
山号の日照山はそんな故事に由来しています。
四国八十八ヶ所霊場間の距離・時間
1番札所・霊山寺(徳島県鳴門市大麻町板東霊山寺126) — (1km/5分) — 2番札所・極楽寺(徳島県鳴門市大麻町檜ダンの上12) — (3km/10分) — 3番札所・金泉寺(徳島県板野郡板野町大寺亀山下66)
極楽寺(四国八十八ヶ所霊場第2番札所) | |
名称 | 極楽寺(四国八十八ヶ所霊場第2番札所)/ごくらくじ |
所在地 | 徳島県鳴門市大麻町檜ダンの上12 |
関連HP | 極楽寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR板東駅からタクシーで5分 |
ドライブで | 高松自動車道板野ICから約2.5km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 極楽寺 TEL:088-689-1112 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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