うだるような暑さを逃れて、夏は涼しい高原の宿へ! その4は、栂池自然園の入り口に建つ山小屋、栂池山荘。ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで到達する栂池自然園の探勝基地となる山小屋ですが、個室、風呂完備という充実の内容で、山小屋初体験派のファミリーにおすすめです。
夕方から翌朝は、栂池自然園を独り占めに!
栂池山荘は、道の駅おたり、雨飾荘、サンテインおたりなどを経営し、栂池自然園(栂池ビジターセンター)を運営する、おたり振興公社の経営。
いずれも、小谷村の観光を支える拠点となる施設で、その経営なので安心して泊まることができます。
栂池山荘が建つのは標高1850m。
標高が100m上がれば、気温は0.6度下がるので、下界よりも11度近く涼しいことに。
しかも栂池の名の通り、湿原の周囲をコメツガなど亜高山帯の樹林で囲まれているため、さらに涼しく感じます。
客室はシンプルな和室だけですが、白馬三山側にはテラスルームもあり、自由に使うことができます。
特筆すべきは、夕食の充実ぶり。
下界の旅館の会席料理顔負けの品数と内容で、大部屋に雑魚寝、カレーライス(業務用のカレーです)が定番だった山小屋の経験者なら、腰を抜かすほどの驚きでしょう。
北アルプスの山小屋も宿泊料が、1万3000円(令和4年夏山)という時代ですが、同じくらいの料金で、快適な雲上ライフが約束されるのです。
栂池自然園は、日中は混雑しますが、栂池パノラマウェイ(栂池ゴンドラリフト「イヴ」と栂池ロープウェイ)が終了する17:20(最終便)から、始発の人が登ってくる8:00頃までは、 栂池山荘と栂池ヒュッテ(白馬山荘と同じ白馬館経営の山小屋)の宿泊客と山小屋関係者しかいない「栂池自然園貸切状態」。
しかも夏山のもっともドラマチックなシーンは、日の出の時間帯と、日没、そして夜空。
静寂の中、朝食前の散歩などは、絶対におすすめなのです。
ファミリーなら、栂池パノラマウェイ(栂池ゴンドラリフト「イヴ」と栂池ロープウェイ)で観察する植物の垂直分布など、夏の自由研究の素材もたくさんあり、そのヒントは、隣接する栂池ビジターセンターにたくさん揃っています。
雨の日は、栂池ビジターセンターでボルダリングに挑戦して時間をつぶすことができ、飽きることはありません。
晴れたチャンスを掴むためにもできれば連泊をおすすめ(昼食は栂池山荘の食堂利用も、あるいは弁当をつくってもらい、自然園一周に挑戦も)。
栂池自然園はアップダウンがあるので、トレッキングシューズなどが必要です。
盛夏はさすがに予約がとれないので、お盆過ぎなどがおすすめ。
栂池山荘 ここに注目!
- 栂池自然園の入口一等地に建ち、地元の3セク、おたり振興公社の経営
- 栂池自然園散策の基地に絶好で、夏休みの自由研究の素材が豊富
- 下界の民宿・旅館並みの設備と食事
- 料金は山小屋並み
- 夕方から朝は、静かな栂池自然園を散策可能(朝の散策はおすすめ)
- 夜は満天の星空で、上着がほしいほど涼しい
- お弁当をつくってもらったり、食堂で昼食が可能で、連泊にも最適
- 山小屋初体験派にもおすすめの宿
- 万一雨が降ったら栂池ビジターセンターへ
- 往復も栂池パノラマウェイでアプローチも楽しい
- 栂池自然園の園内(散策中)はお金を使わないから経済的
栂池山荘 | |
名称 | 栂池山荘/つがいけさんそう |
所在地 | 長野県北安曇郡小谷村千国乙12883-1 |
関連HP | 栂池山荘公式ホームページ |
電車・バスで | JR白馬駅から松本電鉄バス栂池高原行きで23分、終点下車。栂池高原駅から栂池パノラマウエイのゴンドラリフト、ロープウェイで自然園駅へ |
ドライブで | 北陸自動車道糸魚川ICから約41km、または、長野自動車道安曇野ICから約58kmで栂池高原駅。栂池高原駅から栂池パノラマウエイのゴンドラリフト、ロープウェイで自然園駅へ |
駐車場 | 栂池中央駐車場(400台/有料) |
問い合わせ | 栂池山荘 TEL:0261-83-3113 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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