世界有数のラドン含有量を誇る三朝温泉(鳥取県東伯郡三朝町)は、平安時代にまで遡る歴史ある温泉。ラドン含有量を誇る各地の温泉は冷泉(低温)が大半ですが、ここは高温で湧出する世界的にも珍しい存在。温泉街のシンボル、三朝橋のたもとにある露天風呂が名物の「河原風呂」です。
近年目隠しができましたが、それでも風情はたっぷり
ラジウム泉と称される温泉の多くは、いわゆる冷鉱泉。
ラドンを含む冷たい温泉を加温して湯船に注ぐので、どうしても温泉パワーが落ちてしまうのです。
ラドン(無色無臭の放射性気体)は加温することで空気中に揮発するため、冷泉よりも温泉のほうがはるかに価値があるということに。
世界的に見ても、三朝温泉のように高い温度(50度〜60度)で湧出するラドン温泉は実に希少で、貴重、まさに「天賦の温泉」という感じなのです。
それが三朝温泉というわけで、温泉達人・飯出敏夫さんも太鼓判の泉質。
三徳川(地元では三朝川と呼称)の河原に配された公共浴場「河原風呂」は、河原と一体化したような昔ながらの混浴露天風呂。
脱衣所は、簡易な目隠し的な囲いがあるだけ。
湯船も少しだけ目隠しがありますが(対岸の上流側からは丸見えです)、目の前を流れる三徳川のせせらぎが心地よく響き、大自然の真っ只中に居るという開放感が味わえる仕組み。
隣接して24時間利用可能の足湯も設けられているので、スッポンポンに抵抗がある人はそちらへ。
この河原風呂、奇数日の午前中は清掃のため入浴不可なのでご注意を。
三朝温泉は、もともと三徳山の信仰と結びついた温泉地。「六根清浄と六感治癒の地」として「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されています。
三朝温泉の共同湯・足湯・飲泉所
三朝温泉の共同湯(公共浴場)は、三朝温泉の起源でもある「株湯」(元湯)、「たまわりの湯」、足湯は薬師の湯、株湯、かじかの湯があります。
飲泉所としては、三朝神社にある温泉の手水舎「神の湯」が利用できます。
河原風呂(三朝温泉) | |
名称 | 河原風呂(三朝温泉)/かわらぶろ(みささおんせん) |
所在地 | 鳥取県東伯郡三朝町三朝903-1 |
関連HP | 三朝温泉旅館協同組合公式ホームページ |
電車・バスで | JR倉吉駅から日ノ丸バス三朝温泉行きで25分、終点下車、徒歩3分 |
ドライブで | 米子自動車道湯原ICから約38km |
駐車場 | 河川敷駐車場(100台/無料) |
問い合わせ | 三朝温泉観光協会 TEL:0858-43-0431/FAX:0858-43-0430 |
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