河原風呂(三朝温泉)

世界有数のラドン含有量を誇る三朝温泉は、平清盛が隆盛を極めた平安時代にまで遡る歴史の古い温泉。ラドン含有量を誇る温泉の多くは冷泉(低温)ですが、ここは高温で湧出する世界的にも珍しい存在になっています。温泉街のシンボル、三朝橋のたもとにある露天風呂が名物の「河原風呂」。

日中は対岸から丸見えですが、風情はたっぷり

ラドンは加温することで空気中に揮発するため、冷泉よりも温泉のほうがはるかに価値があるのです。ところが世界的に見ても高い温度で湧出するラドン温泉は希少! それが三朝温泉というわけなので、温泉達人・飯出敏夫さんも太鼓判の泉質。

三徳川(地元では三朝川と呼称)の河原に配された公共浴場は、河原と一体化したような昔ながらの混浴露天風呂。脱衣所に簡易な目隠し囲いがあるだけ。対岸のホテルからは丸見えですが、それゆえに目の前を流れる三徳川のせせらぎが心地よく響き、大自然の真っ只中に居るという開放感が味わえるのです。
隣接して24時間利用可能の足湯も設けられています。

三朝温泉は、もともと三徳山の信仰と結びついた温泉地。「六根清浄と六感治癒の地」として「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されています。

三朝温泉の共同湯・足湯・飲泉所

三朝温泉の共同湯(公共浴場)は、三朝温泉の起源でもある「株湯」(元湯)、「たまわりの湯」、足湯は薬師の湯、株湯、かじかの湯があります。飲泉所としては、三朝神社にある温泉の手水舎「神の湯」が利用できます。

湯船から川面が望めます
河原風呂(三朝温泉)
名称河原風呂(三朝温泉)/かわらぶろ(みささおんせん)
所在地鳥取県東伯郡三朝町三朝903-1
関連HP三朝温泉旅館協同組合公式ホームページ
電車・バスでJR倉吉駅から日ノ丸バス三朝温泉行きで25分、終点下車、徒歩3分
ドライブで米子自動車道湯原ICから約38km
駐車場河川敷駐車場(100台/無料)
問い合わせ三朝温泉観光協会 TEL:0858-43-0431/FAX:0858-43-0430
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
三朝温泉・かじか橋

三朝温泉・かじか橋

鳥取県東伯郡三朝町(みささちょう)、ラジウム温泉で有名な三朝温泉街に架る3つの橋(かじか橋、三朝橋、恋谷橋)のうちもっとも下流側に位置するのが、かじか橋。3つ橋の中では、唯一歩行者専用の橋で、橋の北岸にはやなせ公園桜並木があります。三朝温泉

三朝温泉・恋谷橋

三朝温泉・恋谷橋

鳥取県東伯郡三朝町(みささちょう)、ラジウム温泉で有名な三朝温泉街に架る3つの橋(かじか橋、三朝橋、恋谷橋)のうちもっとも上流側に位置するのが恋谷橋。平成23年に公開された映画『恋谷橋』(主演・上原多香子、監督・後藤幸一)の舞台にもなってい

三朝温泉・三朝橋

三朝温泉・三朝橋

鳥取県東伯郡三朝町(みささちょう)、ラジウム温泉で有名な三朝温泉街の中心に位置し、温泉街を流れる三徳川に架かる3つの橋のうち真ん中に位置するのが三朝橋(みささばし)。橋のたもとの河原には有名な河原風呂(露天風呂)がありますが、橋自体も国の登

【知られざるニッポン】vol.21 三朝温泉で「六感治癒」を果たせ!

「六根清浄と六感治癒の地」として三徳山(みとくさん=六根清浄の地)とセットで日本遺産に登録される三朝温泉(みささおんせん)。参拝の前に心身を清める「六感治癒」の地として三徳山参詣の基地となったのが三朝温泉です。三朝温泉の効能はよく知られてい

三朝温泉で「六感」を癒やし、三徳山で「六根」を清めよう!(三朝町)

「三徳山-信仰の山と文化的景観」は、現在、文化庁の世界遺産暫定一覧表候補となっており、鳥取県では世界遺産登録へ運動を展開中。ところがこの三徳山(みとくさん)、標高はわずかに899.6m。霊峰というほど標高はなく、周囲からとくに目立つ山容でも

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ