鳥取県西伯郡大山町、大山寺(だいせんじ)に現存する堂宇のなかでは最古の建物が、阿弥陀堂(あみだどう)。平安時代に円仁(慈覚大師)が創建と伝えられ、当初の建物は亨禄2年(1529年)の山津波で倒壊。現存する建物は天文21年(1552年)の再建で、国の重要文化財。
阿弥陀堂の堂内は4月~11月の18日のみ公開

寺伝によれば、貞観7年(865年)、、円仁(慈覚大師)が創建したという阿弥陀堂。
現存する阿弥陀堂は、銘札から天文21年(1552年)の再建であることがわかっています。
正面5間、側面5間、正方形の宝形造(ほうぎょうづくり)の屋根(4枚の屋根がすべて三角形)は杮葺き(こけらぶき=最も薄い板で葺く板葺)と、建築様式には鎌倉時代の様相をとどめています。
太い柱や梁を用いた雄大な造りが特長で、軒廻りの意匠には和様を色濃く残しています。
仏堂の屋根の中央が前方に張り出した向拝(こうはい)は梁や組物にみられる様式が他の部分と異なり、江戸時代の増築と推測されています。
阿弥陀堂に祀られる本尊は丈六(2.79m)の木造阿弥陀如来像。
両脇には観音と勢至の両菩薩が安置され、いずれも国の重要文化財に指定されています。
堂内は4月〜11月の18日、10:00〜15:00のみ公開され(志納)、それ以外の日の本尊の拝観には事前の予約が必要。
また、事前の予約で阿弥陀堂内での座禅体験も可能です。
取材協力/鳥取県、大山寺
| 大山寺阿弥陀堂 | |
| 名称 | 大山寺阿弥陀堂/だいせんじあみだどう |
| 所在地 | 鳥取県西伯郡大山町大山9 |
| 関連HP | 大山寺公式ホームページ |
| 電車・バスで | JR米子駅から日交バス大山寺行きで50分、大山寺下車、大山夏山登山道を徒歩15分 |
| ドライブで | 米子自動車道米子ICから約13km |
| 駐車場 | 博労座駐車場(600台/無料、スキーシーズンは有料) |
| 問い合わせ | 大山寺 TEL:0859-52-2158/FAX:0859-52-2728 |
| 掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |

























