鳥取県米子市の「伯耆古代の丘」にある資料館が、上淀白鳳の丘展示館。白鳳期(飛鳥時代後期)の古代寺院の遺構「上淀廃寺跡」から出土した法隆寺金堂壁画と並ぶ日本最古級の白鳳時代の彩色壁画など、古墳・廃寺跡からの出土品を展示。金堂内部を原寸大復元した国内唯一の展示は必見です。
古代寺院・上淀廃寺の金堂内部を原寸復元

大山(だいせん)北麓の淀江地区は、大陸との交流がうかがえる古代文明の発展した地。
今も古代の律令国家を支えた条里制が残る淀江の古代文化を詳細に解説するビジターセンターとしても機能しています。
第1展示室「上淀廃寺が建てられた背景」では、旧石器時代(泉中峰遺跡)、縄文時代(鮒ヶ口遺跡・渡り上り遺跡出土品など)、弥生時代(角田遺跡・妻木晩田遺跡出土品など)/古墳時代(井手挾3号墳出土品など)、飛鳥時代(上淀廃寺跡出土品など)を展示。
第2展示室「金堂内を復元しうる壁画・塑像」は、上淀廃寺跡出土壁画・塑像(飛鳥時代)を紹介。国内最古級の壁画片17点が展示されています。
第3展示室は「奈良時代以降の金堂」で、上淀廃寺跡の金堂内部を忠実に復元。
丹塗(にぬり)の柱や天井、丈六級の如来坐像1体(台座を含んで高さ3.8m)と脇侍の菩薩像2体(台座を含んで高さ3.4m)、さらには天然顔料による色彩で彩色された極彩色の壁画(飛鳥時代の釈迦説法図と奈良時代の仏像背景画)が時を越えて蘇り、古代の仏教世界を鮮やかに再現しています。
周辺には推定2000年といわれる「大賀蓮」をはじめ40種の蓮が6月下旬から8月にかけて花を咲かせる「伯耆古代の丘公園」、大山山麓の名産品を販売し、どんぐりソフトクリームなどが味わえる白鳳の里「どんぐりの館」、源泉かけ流しの「淀江ゆめ温泉 白鳳の里」、岩屋古墳を中心とする国の史跡・向山古墳群(むこうやまこふんぐん/横穴式石室が現存)などもあるので、寄り道を。
| 上淀白鳳の丘展示館 | |
| 名称 | 上淀白鳳の丘展示館/かみよどはくほうのおかてんじかん |
| 所在地 | 鳥取県米子市淀江町福岡977-2 |
| 関連HP | 米子市公式ホームページ |
| 電車・バスで | JR淀江駅からどんぐりバスで10分、民俗資料館前下車、徒歩8分。または、JR淀江駅から徒歩25分 |
| ドライブで | 山陰自動車道淀江ICから約1.5km |
| 駐車場 | 20台/無料 |
| 問い合わせ | 上淀白鳳の丘展示館 TEL:0859-56-2271/FAX:0859-56-2271 |
| 掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 | |


























